習い事や学習、会議や仕事にも必要な解決案を生み出す際に役立つマインドマップとは、一種の発想方法です。マインドマップはアイデア出しだけではなく、発想力はもちろん、脳にも良い記憶力さえも高めてくれる効果がある思考法です。
本記事ではそんなマインドマップのビジネスでの活用方法について紹介していきます。記事の後半ではツールを使ったマインドマップの作成もしていきますので、是非最後までご覧ください。
1. マインドマップとは?
マインドマップとは、自由な思考、アイデアや情報の流れを、中心となる概念から分岐させる形で描写した図です。こうした可視化したプロセスにより、アイデアのブレスト(ブレインストーミング)、効果的なメモの作成、記憶力の向上、インパクトのあるプレゼン資料を作り上げることが可能になります。
マインドマップは単純なものから詳細なものまで幅広く活用可能で、その手法としては用紙を使い、手描きまたはマインドマップ作成ソフトを利用してマインドマップを作成することができます。
マインドマップの用途と作成にかけられる時間に応じて、写真、図面、太さの異なる色とりどりの曲線など、オシャレな要素を巧みに追加することができます。
2. マインドマップを作るメリット及び用途
- ブレインストーミング
マインドマップは、ビジネス会議のアイデアブレインストーミングにも効果的です。思考に集中することで、他の考えが浮かび上がり、そうしたアイデア間の関連性をKJ法などで図式化することができます。個人でもビジネスでも使え、テーマから外れることもなく会議をスムーズにします。
- ノートの作成
学生でもビジネスマンでも、マインドマップを描くことで、授業、プレゼンテーション、会議やブレインストーミングセッションからのアイデアを捉え、整理することができます。
- 学習や研究にも役立つマインドマップ
マインドマップで記憶保持能力が高まることが複数の研究で証明されています。学習の初期段階でマインドマップを使用していない場合でも、ノートからマップを作成し、よりよい理解と資料の解釈に役立てることができます。
- 意思決定
マインドマップは、優れた意思決定に到達するための要因を考える上で有用です。プレゼンテーション: マインドマップを使えば、インパクトあるビジュアルでアイデアを提示することが可能です。PowerPoint、Word、Excel 等への配置も簡単です。
- 自己啓発と分析
マインドマップでアイデアを整理することで、個人的なゴールやキャリア上の目標を考え、問題を解決し、未来を思い描くことができます。
- 企画
イベント、会議やプロジェクトをマインドマッピングで計画することができます。他の図の作成の事前準備: マインドマップは、プロジェクトの初期段階で内容を整理し、集中を高めるためにも活用できます。その後、プロジェクトの目的と性質に応じて、他の種類の図等を用いることで、データをより効果的に示すことができます。
3. マップを作るには専用ツールを使用
ここまで紹介してきたマインドマップですが、実際に作成する際には専用のツールを使用するのがよいでしょう。もちろんExcel等の大々的なアプリを使うことも出来ますが、マインドマップの性質上、専用のツールを使ったほうが手っ取り早かったりします。
4. WEBブラウザで使えるマインドマップツール&アプリ比較8選
4.1 borarmix(ウェブ)
borarmixの特徴:
・変更履歴機能が備わっているため、いつでも自分のマップを閲覧・編集できる。
・イメージやHTMLで保存が可能
・基本的にマインドマップならこれを選んでおけば困ることは無い
アイディアをまとめるのに適したツールと言えば、boardmixです。このツールではリボンにタブを追加できます。これにより、インターフェース上に開いているすべてのマインドマップのリストを表示することが可能です。たくさんあるコンセプトの中で、考えやメインポイントを視覚的に且つ簡単に表示することができます。
4.2 FreeMind (Windows、macOS、Linux)
FreeMindの特徴:
・HTMLとXHTMLでエクスポート可能
・アイコンを内蔵している
・顔文字が少ない
FreeMindはJavaで書かれたマインドマップソフトです。Microsoft Windows、macOS、Linuxなど、広範囲に渡るエクスポートが可能です。さらに、そのエクスポート機能では、ファイルをHTMLやXHTMLで共有できます。
4.3 MindMup (ウェブ)
MindMupの特徴:
・Google と一体化しており、データをGoogle Driveに保存可能
・可視化して、お金、時間、労力を管理し、計画や予算を立てたり、予算の内訳のコントロールに役立つ、「メジャメント(Measurements)」機能を搭載
・ノードに追加情報を加えにくい
次にご紹介する作図ツールは、MindMupです。MindMupはインターフェースがシンプルで分かりやすいです。このツールを使ってドキュメントやプレゼンの概要を無料で作成することができます。さらに、PDF、PPTなどの形式への変換が簡単で、マインドマップをオンラインに投稿することもできます。
4.4 XMind (Windows、macOS、Linux、Android 、iOS)
XMindの特徴:
・スライドベースのプレゼンを提供
・ビジネスチャート、組織チャート、ツリーチャートなど、様々なチャートの作成が可能
XMindは、オープンソースのマインドマップツールであり、エクセルのような機能や、一つのマップで開いて、名前を変更して、複写できるような機能など、マイクロソフトの拡張機能を提供しています。他のツールと比べてユニークな部分と言えば、マトリックスチャートという機能で、分析内容の深い比較が可能です。
4.5 Draw.io (ウェブ、Windows、macOS)
Draw.ioの特徴:
・マッピングの処理に最適
・質を損ねることなく、アウトプットが可能
・複雑なマップを作成する際、パフォーマンスが遅くなる
Draw.ioはマインドマップ作成専用のテーマとテンプレートを多く提供しています。作成されたマインドマップは数クリックでDropbox、Google Driveなどのクラウドストレージに保存できます。こちらのユニークな機能としては、同ツールをJiraやConfluenceと統合可能である点です。
4.6 Mindomo (ウェブ、Windows、macOS、Android、iOS)
Mindomoの特徴:
・変更した部分をレビューできるプレイバックモード機能
・リンク、メモ、イメージ、タスクなどを追加できるメモ機能
・ワークフローダイアグラムに非対応
Mindomoは、ウェブやデスクトッププラットフォームに対応しているエキスパートマインドマップツールです。このインポート機能でMindomo、MindManager/Mindjetファイル (.mmap)、FreeMindファイル(.mm)、Mindmeisterファイル(.mind)、XMindファイル(.xmind)、Bubbl.usファイル(.xml)、OPMLファイル(.opml)、Textファイル(.txt)で作成した既存のマインドマップにアクセスできます。また、作成したマインドマップをプレビューできるプレイバック機能も便利です。
4.7 SmartDraw (ウェブ、Windows、macOS )
SmartDrawの特徴:
・プロフェッショナルなマインドマップが簡単に作成できる
・基本的なフロアプランとArchitectural Symbol Libraryを提供
・マルチユーザーコラボレーションに非対応
SmartDrawは、マインドマップを素早く簡単に作るための自動機能が備わっています。法律や医療など、様々な分野に対応したテンプレートが提供されています。オブジェクトライブラリには様々な記号を備えているため、ユニークなマインドマップが作成できます。
4.8 Ayoa (ウェブ、Windows、macOS、 Android、iOS)
Ayoaの特徴:
・DropboxやGoogle Driveに保存可能
・無料テーマやテンプレートが多数提供されている
・レイアウトオプションでの色の選択肢が少ない
最後にご紹介する図作成アプリが、Ayoaです。Ayoaは、一般的なマインドマップの作成だけでなく、タスクボードにブランチを加えることで、マインドマップをタスクマネジャ―として利用することもできます。また、「マイ・プランナー(My Planner)」機能は、イベント、計画、用事、他のタスクのスケジュールを組むのに役立ちます 。
5. boardmixを利用したマインドマップの書き方を簡単に紹介
ステップ1. 主となる概念から始める
まず、マインドマップ作成時に重要な点が、主な目的を決め、マップのデザインを進めて行く事です。マインドマップは中央から外側に向かって作成していくため、中心となる概念がマインドマップの主要なテーマとなります。
ステップ2. 主となる概念にブランチを追加する
マインドマップ作成の主な目的が決まったところで、最も基本的なサブテーマを表すブランチを追加していきます。ブランチを加えることで、情報の整理がしやすくなります。あまり細部には拘る必要はなく、キーワードや短い記述で十分です。
ステップ3. さらにブランチを追加してテーマを探求する
テーマの主題を決めたら、意義ある情報が出尽くすまで図形を追加していきます。重要度の高い内容ほど主となる概念に近く、具体的な詳細は遠くに配置する等、情報を整理していくことを心がけましょう。
ステップ4. 画像や色を追加する
図の中のさまざまな概念のレベルに標準の色を使い、マインドマップ全体が整理された状態を保ちます。boardmixでは、ここで使用する色を自由に調整できます。加えて、画像を使用することで、マインドマップのさまざまな部分を視覚化でき、記憶もしやすくなります。従来型のボックス図形の代わりに、図形の接続に画像を使用することもできます。
以下がboardmixで直接に利用できるマインドマップテンプレートです。
まとめ
複雑な会議の内容、アイデア、知識、学習や情報は、マインドマップで可視化させていくことができる、という内容を紹介してきました。そしてマインドマップの作成に、boardmixのようなツールを使ってどんどん作業を効率化させていきましょう。