組織内で情報を共有する際、特にシステムや構成を視覚化するためには様々な図を用いる必要があります。それらの図を作成するための代表的なツールがVisioです。本記事ではVisioを解説しながら、Visio以外の作図ツールを徹底比較しながらご紹介します。ぜひご参考になれば幸いです。
1. とは
Visioとは、Microsoft Officeが提供している作図ツールです。チャート図やシーケンス図、組織図、ネットワーク図など様々な図を作成することができます。
2. Visioの機能
- 図をクラウドに保存し、コラボレーションや共有が可能
- 自動配置や自動配布、スマート機能を使用しインテリジェントなダイアグラムを作成できる
- パンやズーム、タッチベースなどの機能を搭載し、作業内容が自動保存される
- テンプレートから作図を始められる
- アクセシビリティとセキュリティ機能がサポートされている
- Excel、SharePoint、SQL Server、Azure Active Directoryなどのデータを作成する図と接続できる
- Microsoft 365アプリへのエクスポートが可能
- デスクトップ版Visioアプリをインストールできる
※プランによって使用可能な機能が異なります、詳細はVisioの公式サイトを確認してください。
3. Visioの料金プラン
* Visio Plan 1
- ¥540 (ユーザー/月)
- いつでも、どこからでもVisio Webアプリで作業を行うことが可能。
- 作図に必要なテンプレートと図形を備えている。
- OneDrive for Businessクラウドストレージ2GBを利用できる。
* Visio Plan 2
- ¥1,630 (ユーザー/月)
- Visio Plan 1の全ての機能が使用できる。
- さらに豊富なテンプレートや図形を搭載し、Visioデスクトップアプリを利用できる。
- Power Automate、Power BI、Word、Excel、PowerPoint との統合が可能。
* Visio Standard 2021
- ¥50,574 (1回限りの購入)
- 様々な図を作成することが可能で、多数のテンプレートや図形が使用できる。
- タッチ対応デバイスにより指やペンでの自然な描画も可能。
* Visio Professional 2021
- ¥95,344(1回限りの購入)
- Visio Standardの全ての機能が使用可能。
- 更に追加されたテンプレートや図形、コラボレーション機能を利用できる。
- 図をライブデータにリンクさせることもできる。
4. Visioの代替には無料作図ツールboardmixがおすすめ
boardmixはクラウドで共有・共同作業が可能、豊富なテンプレート、基本無料で使用できるなど、boardmixとの共通点が多く、代替ツールとしておすすめできます。
4.1 Boardmixとは
boardmixはクラウドを利用し、リアルタイムでの情報共有・共同作業を可能にしたツールです。多彩なテンプレートがあり、様々な状況に合わせ効果的な図を作成することができます。boardmixは基本無料で使用できるため、初めての方でも安心して始めることができます。
4.2 Boardmixでできること
- 無限のキャンバス:キャンバスを自由に移動できます。
- ワンクリックでトピックの切り替え:マインドマップのレイアウトやトピックのスタイルをワンクリックで設定、レイアウトやスタイルを切り替えも可能です。
- 自動レイアウト:チャート図の枝を自動で整列させたり、自動レイアウトを追加することができます。
- チャットボックス:チャットボックスでチームメンバーとリアルタイムで交流が可能。
- デモモード:デモボタンで即デモモードへ。ページの切り替え、並べ替えができます。
- タイマー:ミリ秒単位で時間を計測します。作業時間などを管理することができます。
- エクスポート&インポート:PDF、PNG、JPG、bdxファイルのエクスポート&インポートに対応。更に解像度や面積をカスタマイズ可能。
- 履歴をバージョン管理:複数のバージョンを作成し、作成したファイルを任意の履歴バージョンに復元することができます。
- アイコンライブラリ:豊富なアイコンライブラリが内蔵されているため、様々なアイコンのサイズと色の変更に対応できます。
4.3 フローチャートなどの作図には無料ツールboardmixが便利
boardmixはフローチャート、マインドマップ、組織図、ネットワーク図など50種類以上のダイアグラムをオンラインで簡単に作成できます。情報を視覚化して、リアルタイムでの共同作業も可能です。
5. 2023年度最新Visioの代替品ベスト5選
5.1 Lucidchart
Lucidchartは、Microsoft Office、Atlassian、G Suite、Slack、Salesforceなどと連携してデータを取り込むことができます。またクラウドサービスのため、インターネット上での管理も可能で、素早く情報を編集することが可能です。
Lucidchartの特徴:
・自動レイアウト機能により、データを利用し自動でフローチャートを作成することができる。
・無料プランで、ドキュメントを3つまで編集可能。
5.2 Googleスライド
Googleスライドは、プレゼンテーションに適したツールです。Googleアカウントさえあれば誰でも利用可能で、自動保存機能を搭載しています。直感的な操作も可能で、初心者でも違和感なく利用することができます
Google スライドの特徴:
・Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用可能。
・Googleドライブにアップロードすれば、他者とも共有できる。
5.3 Figma
Figmaは、ブラウザ上で作業可能なツールです。スマホから観覧した場合のレイアウトを確認でき、ネットがあれば編集も可能なので、外出の多い営業職などに向いています。
Figmaの特徴:
・モバイル端末でレイアウトを確認できるため、外出先での確認が容易。
・ネット環境があれば外出先からでも編集可能。
5.4 Cacoo
Cacoo (カクー) はBacklog運営のヌーラボ社が提供する、オンライン作図ツールです。複数人による共同作業が円滑に進められるような機能が豊富に搭載されています。100種類以上のテンプレートが搭載されているため、初心者でも容易に作図できます。
Cacooの特徴
・豊富なテンプレートがあり、様々なジャンルに対応した作図が可能。
・ビデオ通話やチャットを利用し、リアルタイムで共有・編集ができる。
5.5 Ranabase
国内企業が提供するサービスで、フローチャートの作成に適したツールです。作成した図にメモを書き込み共有することで、業務の見直しや改善に役立ちます。
Ranabaseの特徴:
・シンプルなため直感的な操作が可能。
・フロー図のテンプレートがあり、初心者でも簡単にフローチャートが作成できる。
まとめ
今回紹介したように、作図ツールはVisioだけではなく様々なものが存在し、その特徴も各ツールで異なります。使い手の用途や使用環境に合わせ、適切なツールを選択しましょう。適切なツールを使用すれば、それだけで効率的かつ精度の高い作図が可能になります。