思考整理をおこなうことで、抽象的な表現ではなく、具体的なビジネス戦力の設計が可能となります。思考整理をおこなう上で役立つ、フレームワークを活用すれば、さらにビジネス力をアップさせることが可能です。
そこで本記事では、思考整理に役立つフレームワーク10選と、誰でも簡単に使える無料ツールを紹介していきます。ぜひ最後まで読んでいただき、実際に活用してみてください。
1. 思考整理のフレームワークとは
思考整理のフレームワークとは、考えやアイデアを視覚的にわかりやすくまとめるための手法の1つです。フレームワークを活用することで、自分が何をどのようにすべきか整理し、実行に移すことができます。
また思考整理は、ビジネスにおいて重要な工程であり、フレームワークはそのサポートをしてくれます。思考整理のフレームワークを知っておくことで、今まで以上にビジネスを効率良く効果的に進めることが可能です。
2. 思考整理で得られる効果
思考整理で得られる効果について解説していきます。効果について理解することで、思考整理の重要性を知ることができます。正しい知識を身につけるためにも、以下に紹介する効果を参考にしてみてください。
思考整理で得られる効果:
- 自分の問題を解決するための具体的な方法を考えることができる。
- 問題の本質を理解し、解決策を見つけやすくなる。
- 明確な目標を設定し、達成できるようになる。
- 自分の考えをより明確なものにできる。
- 情報を整理し、効率的に仕事を進めることができる。
- 抽象的な考えを実行可能な行動に変えることができる。
- 問題解決の能力を高めることができる。
- 複雑な問題を簡単に解決できるようになる。
思考整理をおこなうだけで、上記の効果を得ることが可能です。思考整理は、正しい方法でおこなわないと、十分な効果を発揮することができません。そのため、次節で紹介するフレームワークを活用し、正しく運用をおこなっていきましょう。
3. 思考整理で使えるフレームワーク10選
思考整理の効果について理解を深めたところで、効率良く思考を整理できるフレームワークを紹介していきます。フレームワークについて理解することで、さまざまなビジネスシーンに合わせて活用することが可能です。
以下で紹介する思考整理で使えるフレームワーク10選を、1つずつ詳しく解説していきます。
3.1 5W1H
5W1Hとは、「What、 Who、 Where、 When、 Why、 How」の略称です。仮説検証や新たな改善に向けた取り組みをおこなう際に活用されています。
5W1Hを細分化すると以下のとおりです。
- What:何をするかなど
- Who:誰が関係しているか
- Where:どこで発生したか
- When:いつ発生したか
- Why:なぜ発生したか
- How:どのように発生したか
5W1Hは、多くのビジネスシーンで活用されるため、知っておくと良いでしょう。
3.2 マトリクス図
マトリクス図とは、行と列から構成される2次元の表記法のことです。
行と列を使用して関係を表し、2つ以上の要素の関係を可視化することができ、変数間の相関を表現するのにも使われます。
主にマーケティングの分野で活用され、ある事柄を深堀していくことに長けています。
3.3 ベン図
グループ間に存在する関係を可視化するためのグラフです。
2つ以上のグループを比較し、それぞれのグループが持つ共通点や違いを表示することを目的としています。2つ以上のグループを比較するための数値データを使用して作成され、各グループのデータは、棒グラフと縦軸の目盛りを使って表示されます。
データを比較することにより、グループ間のパターンを把握し、それぞれのグループ間の差異を把握することができます。
3.4 ロジックツリー
ロジックツリーとは、特定の問題を解決するために使用される思考ツールで、結論に対して根拠を考えるフレームワークです。
ロジックツリーは、分岐点において論理的決定をおこない、最適な答えを導き出すことができます。問題を見つけるために分割して、関連する要素をグループ化し、重要な要素を突き止めます。
難しい問題でも、簡単な問題でも、ロジックツリーは、問題を解決するための有効な手法です。
3.5 SCAMPER(スキャンパー)
SCAMPERは、思考を促進する技術の一種であり、Creative Problem Solving(CPS)と呼ばれる問題解決手法の一種です。
SCAMPERとは、以下の7つの英語の単語の頭文字を取って名付けられたものです。
- Substitute(代用する)
- Combine(組み合わせる)
- Adapt(応用する)
- Modify(修正する)
- Put to other uses(転用する)
- Eliminate(削ぎ落す)
- Reverse(制構成する)
この7つの英単語を用いて、問題解決に対して新しいアイデアを見つけ出すことを目的としています。
3.6 ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーとは、結論と根拠を整理するためのフレームワークです。ピラミッド形状が特徴で、結論に対していくつかの根拠を書きだしていきます。
ロジックツリーとよく似ていますが、主張に対する根拠か、結論に対する根拠かの違いとなるので、全く別のフレームワークとなります。
また、組織図としても活用されるので、ビジネスにおいてピラミッドストラクチャーはとても重要です。
3.7 MECE
MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)は、モレなくダブりなく整理するための考え方です。
MECEは、分析、計画、戦略、および問題解決の分野で、他の要素を見つけるための組み合わせを検討するときによく使用されます。MECEは、一つのグループ内の要素が同じグループ内の他の要素と競合しないことと、グループ内の要素のズレが最小になるようにおこなわれます。
MECEを活用すれば、ある問題に対する解決策を見つけることが可能です。
3.8 So What?(つまり?)Why So?(なぜ?)
主張と根拠を探るための考え方です。
ある主張や仮説を立てて、関連する根拠をいくつも書きだしていきます。これにより、主張や仮説に対する根拠をいくつも見つけだすことができるので、事象に対する深堀をしていくことが可能です。
どのビジネスシーンでも活用できるので、覚えておくと良いでしょう。
3.9 帰納法
帰納法とは、複数の事実や事例から導き出される共通点をまとめて、根拠から結論を導きだす手法です。特徴として、複数の事実や事例を提示し、相手に納得を与えることが可能です。
帰納法を活用すれば、複数の事実や事例をリサーチし、関連する事柄を生みだすことができるため、根拠の高い提案・立案をおこなうことができます。
3.10 演繹法
演繹法とは、推論を行って得られる結論を導き出す方法のことです。
演繹法では、論理的な法則や具体例を用いて、ある事実を前提に示したうえで、結論を導き出すことを目標とします。例えば、AならばB、BならばCという事実を基に、AならばCの結論に至ることができます。
演繹法は、一般的に論理問題の解決に用いられますが、科学的な研究や哲学的な考察においても重要な役割を果たしており、ビジネスにおいて必要不可欠です。
4. 思考整理図を作れる無料ツール(テンプレート付き)
思考整理図を誰でも簡単に作れる、無料ツールを紹介していきます。これから紹介する無料ツールは、さまざまなビジネスシーンで活用できるように、多彩なテンプレートを実装しています。
そのため、一から図を作成する手間が省けて、効率良く仕事をすることが可能です。ぜひ参考にしてみてください。
4.1 boardmix
思考整理図を無料で作れるツールとして、boardmixを活用すると良いでしょう。boardmixを活用すれば、あなたのビジネスを強力にサポートしてくれます。
boardmixの特徴をまとめると以下のとおりです。
- 無料で始められる
- オンライン上で完結・Web会議で使える
- 共同編集・共有化が可能
boardmixは無料とは思えないほどの機能性を備えており、コスト削減や工数削減につなげることができます。
4.2 boardmixの機能性
boardmixの機能性について解説していきます。
多彩な機能を実装しており、あなたのビジネスを強力にサポートしてくれます。そんなboardmixの機能性は以下のとおりです。
- 各種ファイルでエクスポートが可能
- 多彩なテンプレートを実装
- 多彩なアイコンを実装
- 他のツールとの互換性が高い
上記の機能を無料で使用することができます。多彩なテンプレートとは、例えば以下の図のような機能が活用できます。
- マインドマップ
- SWOT分析
- 振り返り
テンプレートを活用すれば、上記の図のように最初から型枠が形成されています。一から作成する手間も省けるため、効率良く作業をおこなうことが可能です。
5.まとめ
思考整理に使えるフレームワーク10選を紹介していきました。フレームワークを活用することで、簡単に誰でも思考整理ができます。本記事のポイントをまとめると以下のとおりです。
- 思考整理でビジネス力がアップする
- フレームワークを活用すれば、効率良く仕事ができる
- テンプレート付きツールを活用すれば、コスト削減、効率アップにつながる
思考整理のフレームワークを活用し、さらにビジネス力アップへとつなげていきましょう。また、今回紹介した無料ツールboardmixを活用すれば、テンプレートを使って効率良く効果的な作図ができます。ぜひ、思考整理に役立ててみてはいかがでしょうか?