あおい
マーケティングは、今や最も活発的な業界の1つと言えるでしょう。そのため、マーケティングチームは市場の動向を把握し、競合他社に先んじた行動を取らなければなりません。
アジャイルマーケティングは、チームが戦略をすぐさま実行に移して試してみることができるため、有用なツールであることが証明されています。これにより、チームは成果を評価し、将来的な改善に向けた迅速な調整を行うことができます。
この記事では、アジャイルデジタルマーケティングにおけるアジャイル手法、原則を知っておき、アジャイルマーケティング戦略を開発するためのツールを深掘りしていきます。
1. アジャイルマーケティングとは
アジャイルマーケティングとは、マーケティングチームの間で急速に人気が高まっている手法のことです。その名の通り、この手法ではソフトウェア開発宣言で定義されたアジャイルの原則を活用しています。
さらに、アジャイルデジタルマーケティングでは、スピードが求められます。実際、チームは自己組織化され、卓越した創造力を発揮し、短いサイクルで作業を行います。アジャイルマーケティングのキーワードは、「実験」と「フィードバック」です。
アジャイルデジタルマーケティングでは、アジャイル手法で広く用いられる主なフレームワークを使用します。その主なフレームワークには、スクラム、カンバン、スクランバンがあります。
1.1 スクラム
スクラムは、アジャイルデジタルマーケティングで重要な役割を果たすので、アジャイル手法の中で最も人気が高いフレームワークの1つです。図1で見られるように、スプリント計画、デイリースクラムまたはスタンドアップ、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブという4つの明確なステップまたはセレモニーで構成されています。
より詳細に説明すると、アジャイルマーケティングでは、チームメンバーがバックログからタスクを取り出してスプリントに振り分けます。そして、チームメンバー全員が、各タスクを完成させるために必要な作業を把握します。
デイリースタンドアップとは短時間で行うミーティングのことで、メンバーは進捗状況や得られたものについて話し合います。スプリントが完了するとスプリントレビューに移り、スクラムマスターが全体的な達成度を評価します。さらに、このプロセスの後はスプリントレトロスペクティブに移行し、チームメンバー全員がスプリントから得たことを話し合います。
1.2 カンバン
カンバンとは、アジャイルデジタルマーケティングで使用されるもう1つのフレームワークのことです。このフレームワークでは、スプリントを作成する必要はありません。その代わりに、ボードを作成してタスクをさまざまな列に振り分けます。カンバンボードの最も基本的な形は、「未着手」、「進行中」、「完了」という3つの列から成るものです。しかし、アジャイルマーケティングチームは、いくつか列を追加するなどして、ボードの調整が必要となる場合があります。
このフレームワークに沿って進める場合、アジャイルデジタルマーケティングチームは「進行中」の列に置かれたタスクに取りかかります。そして、タスクが完了したら「完了」の列に移動させて、「未着手」の列から新しいタスクを追加します。カンバン方式において重要な要素は、「進行中」のタスクにリミットを設けることです。これに加えて、デイリースタンドアップとレトロスペクティブを上手くまとめることも大切です。
1.3 スクラムバン
スクラムバンとは、アジャイルマーケティングにも使用されているハイブリッド型のアジャイル手法です。その名の通り、これはスクラムとカンバンを組み合わせたものです。また、この手法は特定のニーズに合わせてプロセスをカスタムできるため、より柔軟性があります。ただし、最大限に活用するには、アジャイルデジタルマーケティングのベストプラクティスを前もって熟知しておかなければなりません。
2. アジャイルマーケティングのメリットとデメリット
アジャイルマーケティングとは何かを学んだら、そのメリットとデメリットを理解しましょう。
2.1 メリット
- 顧客が中心になる。
アジャイルマーケティングにおいて大切なことは、チームと顧客の関係を深めることです。これは、既存顧客と潜在顧客の両方に関わるものです。これは結果重視の手法であるため、チームはその成果を示し、顧客に価値を与え、新たな顧客にとって魅力的な存在になることができます。
- チームメンバーに創造力と実験の活用を促す。
アジャイルデジタルマーケティングのキーワードは、「実験」です。マーケティングのように常に変化する業界では、創造力を発揮することが将来のトレンドを形成する戦略を見出す鍵となるのです。アジャイル手法では、チームメンバーは新しい革新的なアイデアを試し、どれがうまくいくかを見極めることが大切です。
- スプリントレビューから将来の戦略を決める。
スプリントのサイクルが短いので、チームはそこから重要なデータが得られます。このようにして、将来の戦略を調整し、より素晴らしい結果をもたらすことができます。
2.2 デメリット
- ペースの速い環境は誤解を招く恐れがある。
各スプリントのサイクルが短いため、チームは常に新しいデータを受け取ることになります。過負荷により、チームメンバーはデータを誤って解釈したり一部を省略してしまうなど逆効果となる恐れがあります。
- すべてのチームメンバーがアジャイル手法に適応できるわけではない。
新しい手法を採用すると、組織の文化を変えることに繋がります。しかし、すべてのチームメンバーがその変化に適応できるわけではないため、混乱を招いてしまうことがあります。
- 長期的な目標を見失いやすくなる。
スプリントのサイクルが短いことで起こりうるもう1つの問題は、チームメンバーが長期的な目標を忘れてしまう恐れがあることです。これは、スプリントを完了させるという短期的な目標に集中することで起こってしまうのです。
- 作業量が多い。
他にも、アジャイルマーケティングではスプリントが常に迫ってきます。そのため、チームメンバーのストレスが溜まり、燃え尽き症候群になってしまう可能性さえあります。
3. アジャイルマーケティングの原則
マーケティング業界は、非常に競争が激しい世界です。したがって、アジャイルデジタルマーケティングチームは、自分たちの文化を調整してこの変化し続ける環境に対応しなければなりません。そのような場合に、アジャイルマーケティングの原則が非常に役立ちます。
アジャイルマーケティングの10原則は以下の通りです。
- プロセスが透明かつ目標が一致するように、チームは顧客との素晴らしい交流を深めなければならない。
- マーケティングチームは、常に異なる視点に目を向ける必要がある。
- チームは、顧客に付加価値を与えるために変化を受け入れなければならない。
- スケジューリングは重要である。しかし、必要であればタスクに優先順位をつけることができるよう、常にある程度の柔軟性を保つ必要がある。
- チームは失敗から大切な教訓を得ることができるので、失敗を恐れずに新しいことにチャレンジする。
- アジャイルデジタルマーケティングでは、少人数で機能横断型のチームが最も効果的である。
- チームメンバーのモチベーションが高ければ、どんなことがあってもタスクを完了させることができる。
- 長期的に成功するために重要なのは、早すぎず遅すぎず、持続可能なペースを維持することである。
- アジャイルマーケティングがうまくいくように見えても、チームはマーケティングの基本は変わらないことを常に念頭に置いておく必要がある。
- いかなるタスクやプロセスも複雑化する必要はない。
4. boardmixでアジャイルマーケティングをよりよく活用する方法（ステップガイド付き）
アジャイルデジタルマーケティングを行う上で、boardmixは必要不可欠なツールであり、常にアイデアやフィードバックを交換する必要があるアジャイルチームに最適です。リアルタイムの共同編集機能だけでなく、音声やビデオ通話機能も備わっており、デイリースタンドアップを簡単に行うことができます。
以下にアジャイルマーケティング手法を活用するためのステップを紹介します。
- STEP 1：具体的な目標を設定する
試みるすべての戦略には、具体的かつ測定可能な目標が必要です。これこそが、最終的にその成功を評価する唯一の方法です。そのためには、boardmixを通じてビデオ会議を行い、チームメンバーに経過を追う必要のある評価基準を提案してもらいましょう。
- STEP 2：ペースを決め、スクラムボードを作成する
次に決めなければならないのが、スプリントサイクルです。適切な時間枠が決まったら、スクラムボードを作成していきます。boardmixならさまざまなツールが備わっているため、ニーズに応じてボードをカスタムすることができます。
- STEP 3：スプリントを実行する
次に、チームメンバー全員が割り当てられたタスクを実行します。メンバー間での共同作業が必要となるタスクの場合は、boardmixのさまざまなボードを通じて実行することができます。同時に、デイリースタンドアップで進捗状況を把握することもできます。
- STEP 4：成果を確認する
スプリントが終了すると、事前に設定したゴールと成果を比較することができます。さらに、今まで気づかなかったような市場の動向をデータから把握することも可能です。
- STEP 5：スプリントの振り返りを行う
次のステップでは、スプリントがどのように行われたかをじっくり振り返ります。チームメンバー全員で、直面した困難や、最もうまくいったアイデアを明らかにします。
- STEP 6：調整を行い、新しいサイクルを実行する
前の2つのステップから得たデータとアイデアは、新たなスプリントの指針となります。適切な調整を行い、もう一度サイクルを実行します。
まとめ
アジャイルデジタルマーケティングは、常に変化する今日の環境に対応した新しい手法です。boardmixを使用すれば、この手法がチームに合うかどうかを今すぐ検討することができます。ぜひboardmixにサインアップして、さまざまな共同編集機能を利用し、これまでよりも上手く作業を行えるようにしましょう。
