ビジネスシーンにおいて、商品やサービスのマーケティングは企業の利益に直結します。それほど重要なマーケティングを担当するマーケターは、いったいどのように自社や該当商品を分析しているのでしょうか?
本記事では、マーケティングに役立つ特性要因図の活用法を元に、マーケティング分析を解説します。
1. マーケターとは
マーケターとはマーケティング業務を担当する者のことを言います。マーケターは自社の商品やサービスの価値と価格を把握し、それらの対象となるターゲットを設定したら、商品やサービスが注目されるような宣伝方法を考察し、企業の利益につなげることが職務です。マーケターにもプロダクトマネージャーやWebマーケターなど、いくつかの種類があります。
しかしどんなマーケターでも、マーケティングを分析するためにはマーケティングワークフレームを利用します。そんなマーケティングフレームワークを作成する際には、boardmixが非常に有効です。
2. マーケティング分析とは
マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作ることです。そしてマーケティング分析とは、マーケティングを実行するために必要なあらゆるデータを収集し、分析することをさします。商品やサービスを売るためには、ただ良いというだけではなく他にはない自社商品だけのメリットを提示し、マーケティング戦略の柱とすることが最も有効です。
しかし、そのメリットを見出すためには、自社商品だけではなく競合他社の商品や市場価値などのあらゆる情報を把握する必要が有ります。マーケティング分析を行えば、あらゆる状況を把握できるだけではなく、何より自社商品を客観的に再評価することも可能となるのです。特に近年では、インターネットを活用したデジタルマーケティングが主流になりつつあり、オンライン上でのデータもマーケティング分析に必要不可欠となっています。
どのようなデータであっても、豊富なテンプレートを利用可能なboardmixであれば、柔軟に対応することができます。
【boardmixテンプレート一例】
3. マーケティング分析に役立つ特性要因図
特性要因図はマーケティング分析において、最も代表的なフレームワークの一つです。
結果に対し、どのような要因が存在したのかを解析することができます。図の形が魚の骨のように見えることから、フィッシュボーン図とも呼ばれます。問題に対する原因の究明や対策を検討する際に利用されます。
特性要因図は問題が起きるごとに要因を追記し更新を繰り返すことで、より問題解決への精度が高まります。本来ただ要因を増やすだけでは情報過多になり、逆に混乱を引き起こしてしまう可能性があります。しかし特性要因図にまとめて視覚化することで、情報管理と共有を容易にすることができます。
4. 特性要因図の目的
特性要因図には、主に3つの使用用途があります。
・品質管理と品質向上
・コストの削減
・作業効率の向上
以上のような場合には特に効果的です。
その他、シンプルな作業工程や手順などを表記する際にも活用されています。もしも作業工程に問題があった場合でも、特性要因図であればわかりやすく修正することが可能であり、視覚化されているため正しく情報を共有することもできます。
特性要因図はそのシンプルさゆえに幅広く活用することが可能であり、生産、研究、営業など部門を問わずに使用されています。例えば商品やサービスに対するクレームが発生した場合でも、クレームが起きた要因を導き出すことで、迅速な対応を実施することができるのです。
5. 作図ツールboardmixで特性要因図を作成
・新しいホワイトボードを登録します。
・特性要因図の主題となる結果を表示し、背骨(中央の線)を記入します。
・結果に繋がる背骨に対し、要因を記入する大骨を書きます。
・大骨に要因を記入し、更に小骨を記入し掘り下げます。
6. 特性要因図作成時の注意点
6.1 特性要因図作成前に、作成する目的を明確にする
先に述べたように、特性要因図は様々な場面での活用が可能です。だからこそ、これから作成する特性要因図の目的をハッキリと決めておかなければなりません。それは大きく分けて2つ、発生した問題を改善するためか、これから起きる問題を予防するためかです。これらは解析用特性要因図と管理用特性要因図と呼ばれる物で、基本的に特性要因図は必ずどちらかに該当します。
解析用特性要因図は、既に発生している問題(結果)に対して、その要因を列挙することで問題とそれに繋がる要因の解析を行うことを目的とします。つまり、問題が発生した後で作成する要因図であるため、稼働時のデータを元により関連性の深い要因を指摘することが可能となります。
管理用特性要因図は、現状ではまだ未発生の問題を予防することを目的にした図で、その名の通り管理の必要な要因を列挙するための要因図です。管理用特性要因図は、サービスなどを実施する前に作成します。そのため管理の必要な要因は、それまで蓄えてきた経験や知識、理論的なデータから列挙する必要が有ります。
6.2 作成前に問題となる商品やサービスを充分に把握する
解析する問題や予測される結果に関して、そもそも問題の主である商品やサービスに関してある程度の知識がなければ、有効な要因を的確に選択することは困難です。そのためにも、特に解析用特性要因図を作成する前には、問題解決に取り組むテーマの知識を把握することが重要になります。直接商品やサービスに関わっている、または開発段階でプロジェクトに参加している経験などがあると望ましいでしょう。
6.3 要因の重要性をデータで確認する
特性要因図とは、問題(結果)とそれに影響を与えたと考えられる要因を整理し、視覚化した図です。しかし特性図を作成した時点では、あくまで「重要と思われる要因」でしかありません。つまり特性要因図に書かれた要因が、本当に重要であるかを確認する必要が有るのです。
そこで用いられるのが、実際に取集した数字などのデータです。特性要因図とデータを照らし合わせることで、真に重要な要因を導き出すことができます。データで確認することで特性要因図は更に正確性を増し、問題解決や予防に繋げることが可能になるのです。
6.4 特性要因図は実用してアップデートする
特性要因図を書きあげてデータで確認を行っても、それで終わりではありません。問題解決にはより重要度の高い要因を指摘することが必要となり、それは商品やサービスが実施されてから浮き彫りになる場合もあります。気付いたこと、思いついたことがあれば、随時要因として追記していきましょう。勿論、データとの照らし合わせも忘れずに。
情報をアップデートしていけば、特性要因図は更にその効力を発揮してくれることでしょう。
7. 特性要因図には作図ツールboardmixがおすすめ
boardmixはクラウドを利用し、リアルタイムでの情報共有・共同作業を可能にしたツールです。多彩なテンプレートがあり、様々な状況に合わせ効果的な図を作成することができます。特性要因図の作成には、豊富なアイコンも役立ちます。boardmixは基本無料で使用できるため、初めての方でも安心して始めることができます。
まとめ
マーケターにとって、正確なマーケティング分析は必須のスキルです。そのマーケティング分析において、特性要因図は非常に有効なワークフレームとなります。特性要因図の要点を理解し、ぜひアナタのマーケティングに役立てて下さい。