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ユウト
ユウト

投稿日 Jan 07, 2023, 更新日 Aug 16, 2023

既存事業や新規事業のビジネスモデルを考えるときに、何もないところから考えるのは難しいものです。そのようなときに考えをまとめて、ビジネスモデルの構造を可視化できるフレームワークが「ビジネスモデルキャンバス(BMC)」です。

本記事では、「ビジネスモデルキャンバス」を初めて聞く方でも、意味やテンプレート付きの作り方がわかるよう解説してまいります。

1. ビジネスモデルキャンバス(BMC)とは何か

まずは、「ビジネスモデルキャンバスとは何か」についてから確認してまいりましょう。

1.1 ビジネスモデルを可視化するのがBMC

「ビジネスモデルキャンバス(BMC)」とは、冒頭でも触れた通り、ビジネスモデルの構造を可視化できるフレームワークです。

既存事業の優位性や弱点を明らかにして、より強固な事業へ改善を図るのに役立ちます。また、新規事業を立ち上げるときにも有効です。ビジネスモデルキャンバスをもとに様々な観点から検証し、事業立ち上げの根拠を固めることで、あらゆるステークホルダーからの支持を得るのに役立ちます。

1.2 BMCを作成する目的

ビジネスモデルキャンバスを作成する目的はいくつかあります。いずれも会社の成長のためという点で共通しています。

  • 新規事業の創出のため
  • 既存事業の改善のため
  • 他社の事業分析のため

1.3 BMCを作成するメリット

ビジネスモデルキャンバスを作成するメリットもまた様々あります。それぞれのメリットをふまえて作成できると有効に活用できるのではないでしょうか。

  • 見落としていた観点からビジネスモデルを再評価できる
  • 顧客ニーズに合わせたビジネスモデルを検討できる
  • 可視化によってビジネスモデルを関係者と共有できる

2. ビジネスモデルキャンバスの作り方

次に、ビジネスモデルキャンバスの作成方法を確認していきましょう。ビジネスモデルキャンバスにはいくつかの構成要素があり、それらの要素ごとに事業を深掘りしていきます。全ての要素を埋められたら完成です。ただし、最初は全て埋めるのが難しいかもしれません。そのような場合は、ビジネスモデルキャンバスを一度で全て埋めようとせず、繰り返し作成して徐々に完成させていけば良いでしょう。

2.1 BMCの構成要素

ここで、ビジネスモデルキャンバスの構成要素を紹介してまいります。要素は全部で9つありますが、基本的にはフレームワークに沿ってこれらの要素を埋めていきます。

  • ①顧客セグメント(CS:Customer Segments):「誰に商品やサービスを提供したいのか」というターゲットのセグメントを記述します。ここではメインターゲットだけでなく、サブターゲットとなるセグメントも書き出すといいでしょう。
  • ②価値提案(VP:Value Propositions):上で挙げた「顧客セグメント」のターゲットにどのような価値を提供できるのか、ターゲットが持つ課題をどのように解決してニーズを満たすのかを記述します。
  • ③チャネル(CH:Channels):ターゲットにどのように価値をリーチして、どのように価値を提供するのかを記述します。顧客とどのようにコミュニケーションをとるか、商品などのモノの流れをどうするか、販売方法やカネの流れはどうなるか、など細かく考えていきます。
  • ④顧客との関係(CR:Customer Relationships):ターゲットとなる顧客セグメントとどのような関係を構築するかを記述します。対面なのかWebなのか、どの程度の期間の関係を持つのか、どのくらいの深い関係を持つのか、という観点で考えます。
  • ⑤収益の流れ(RS:Revenue Streams):顧客がどの価値に、いくらくらい、どのように支払うかについて記述していきます。その際には、収益の種類ごとに考えていきます。
  • ⑥リソース(KR:Key Resources):顧客へ価値を提供するために必要なリソースにはどのようなものがあるのかを記述します。ヒト・モノ・カネ・情報などの様々な観点のリソースの中で、利益を創り出すのにキーとなるものを書き出していきます。
  • ⑦主要活動(KA:Key Activitie):価値を創り出し、顧客へ提供し、それを維持していくのにどのような活動が必要なのかを記述します。ここでも必ず実行しなければならない活動にフォーカスして考えます。
  • ⑧パートナー(KP:Key Partners):自社ではまかなえないリソースを提供してくれる重要なパートナーを記述します。提携先や仕入先、代理店などがここに当たります。
  • ⑨コスト構造(CS:Cost Structure):ビジネスモデルを運営していくために必要なコストを、どのようなコストがどのくらいかかるのかを、固定費・変動費に分けて記述していきます。

2.2 BMCの作成方法

構成要素が分かったところで、どのようにビジネスモデルキャンバスを作成していけば良いでしょうか。作成方法は決して難しくありません。

最初に、ビジネスモデルキャンバスには決まったフレームがありますので、それに沿ってフレームを用意します。そして、上の構成要素を紹介した順でフレームを埋めていけばOKです。上位の概念となる要素から考えると良いため、「顧客セグメント」や「価値提案」から考えはじめ、徐々に具体的な要素を記述していくのです。

3. テンプレートでビジネスモデルキャンバスを簡単作成

最後に、ビジネスモデルキャンバスを楽に作成できるツールを紹介いたします。身近なものであれば、excelやpowerpoint、wordなどがありますが、ここではオンラインホワイトボードツールのboardmixをおすすめいたします。

3.1 無料で使える便利なツールboardmix

ビジネスモデルキャンバスの作成ツール

オンラインホワイトボードツール「boardmix」は無料での利用が可能で、実際のホワイトボードを利用しているような感覚で、図表などを実質無限大のスペースに自由に描画できます。描画できる図形や線種、表なども豊富にあり、テンプレートもあるので初心者でも簡単に扱えます。

さらに、複数人が同時に編集したり、挿入した図表にコメントを残すことも可能なため、コラボレーションツールとしても利用できます。ビジネスモデルを会議で考えることが多いと思いますが、そのような時にboardmixへ同時接続し同時編集するような使い方が可能です。

3.2 ビジネスモデルキャンバスのテンプレートを活用

boardmixでのビジネスモデルキャンバスの作り方についても押さえておきましょう。boardmixにはビジネスモデルキャンバスのテンプレートが用意されています。最初にこのテンプレートを選択して呼び出しましょう。

boardmixでビジネスモデルキャンバスを作成

テンプレートを呼び出したら、あとは各構成要素を順に埋めていくだけです。複数人で同時編集できるので、上位概念を埋めたらそれ以降は分担してもいいかもしれませんね。

ビジネスモデルキャンバスのテンプレート

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4. まとめ

新規事業や既存事業のビジネスモデルを検討するのに役立つ「ビジネスモデルキャンバス」について紹介してまいりました。ビジネスモデルの様々な観点を漏れなく検討するのにとても便利です。このときに、オンラインホワイトボードツールのboardmixの使用がおすすめですので、ぜひ使ってみてください。

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