アクティビティ図はエンジニアだけではなく、ビジネスシーンでも応用が効く便利なツールの1つです。アクティビティ図について理解し、作成方法を知っておけば、あなたのビジネスを強くサポートしてくれるでしょう。
本記事では、アクティビティ図の役割や作成方法を徹底解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. アクティビティ図とは?
アクティビティ図は、ソフトウェア設計やシステム開発などで用いられるUML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)の一種です。システムの処理手順を視覚的にわかりやすくし、複雑でも論理的に無駄のない構造になっているかチェックできます。
アクティビティ図を用いることで、他のメンバーとの共有化を図ることができ、プロジェクト全体の効率化やコスト削減を図ることが可能です。
1.1 アクティビティ図とフローチャートの違い
アクティビティ図とフローチャートの違いについて解説していきます。一般的には、どちらも同じような扱いを受けていますが、役割が異なっています。
それぞれの役割は以下のとおりです。
- アクティビティ図(システム全体を表す)
- フローチャート(1つの動作の流れを表す)
全体的なシステムをアクティビティ図で表し、詳細な流れの部分をフローチャートで表していきます。似ているようですが、それぞれの役割は異なることを覚えておくと良いでしょう。
1.2 アクティビティ図とシーケンス図の違い
アクティビティ図とシーケンス図の違いについて解説していきます。よく混同されがちですが、全く別の図解となりますので、それぞれの特徴を覚えておくと良いでしょう。
両者の主な目的は以下です。
- アクティビティ図(業務や処理の流れを記述)
- シーケンス図(処理タイミングの記述)
アクティビティ図は、業務の流れや処理手順を記述し、フローチャートのような図解になっています。シーケンス図は時系列順に、オブジェクトからオブジェクトへ、どのような作用が働くかを表した図解となります。それぞれよく似ていますが、実際は目的が異なりますので、知っておくと良いです。
2. アクティビティ図の役割
アクティビティ図は、どんな役割を持っているのでしょうか?アクティビティ図の働きについて理解することで、活用方法を知ることができます。以下に紹介する内容を参考にして、理解を深めていきましょう。
2.1 システム機能の理解を深める
アクティビティ図の役割として、システム機能を深く理解することができます。
システムの作業開始から終わりまでを可視化でき、どのような関連性があるのか、チームメンバーが理解しやすくなります。大きなプロジェクトになれば、関わる部署やメンバーの数は多くなり、無駄なコストや工数が増えていきます。システム機能への理解度が高くなれば、自分が何をすべきか判断しやすく、プロジェクト全体の進捗を円滑に進めることが可能です。
2.2 戦略設計をおこなう
アクティビティ図の役割として、戦略設計をおこなうことができます。
例えば、新商品の開発から販売までの一連の流れをアクティビティ図で表すことが可能です。「新商品の開発」「宣伝」「販売」などがアクションとなり、アクションに対する人員配置をおこないます。この時、それぞれのアクションに適した人材配置が可能となり、プロジェクトに関わるメンバーが視覚的に理解できます。つまり、プロジェクトに必要なアクションを洗いだし、適材適所の配置が可能になるので、プロジェクト成功へ導くための戦略設計をおこなうことが可能です。
3. アクティビティ図の構成要素
アクティビティ図の構成要素について解説していきます。構成要素は、アクティビティ図を作成する際の基本的なルールとなっているので、知っておく必要があります。以下に紹介する内容を参考にして、アクティビティ図作成をおこなってみてください。
3.1 アクティビティ図の5つの構成要素
アクティビティ図を作成する際には、5つの基本的構成要素が用いられます。
- アクション(ユーザーが起こす行動)
- 判断ノード(フロー上の条件分岐場所)
- 制御フロー(アクティビティ同士の動作)
- 開始ノード(アクティビティの開始)
- 終了ノード(アクティビティの終わり)
上記の構成要素で、アクティビティ図は成り立っています。基本的なルールとなっていますので、覚えておくと良いでしょう。
3.2 アクティビティ図の記号
アクティビティ図の記号について紹介していきます。以下に紹介する内容を知っておくことで、アクティビティ図の作成に役立ちます。
- 開始ノード・終了ノード
- アクション・データストア・オブジャクト
- 送信ノード・受信ノード
上記の記号は、アクティビティ図を作成する際によく使用されます。
そのため、基本的な5つの構成要素に加えて、これらの記号も覚えておくと良いでしょう。
4. 簡単なアクティビティ図の書き方
アクティビティ図の書き方について、ログイン画面の流れを例に、キャプチャ付きで解説していきます。
- 開始ノードから最初のアクションを入力
- 条件分岐を作る
- 条件分岐からのアクションを作る
- 条件分岐でできたアクションから次のアクションを描く
- 行動の終わりに終了ノードを配置する
アクティビティ図の作成は、簡単におこなうことができます。慣れていない方は、最初にラフスケッチで作成してみると良いでしょう。
5. アクティビティ図作成ツールならboardmix
アクティビティ図を簡単に作成できる無料ツールを紹介していきます。一から記号を作成することなく、用意されているテンプレートやアイテムを使用することで、無駄な工数やコスト削減につながります。以下で紹介する無料ツールをぜひ使ってみてください。
5.1 boardmix
アクティビティ図を簡単に作れるツールは、最近リリースしたboardmixです。活用することで、今まで面倒だと感じていた作業が緩和され、あなたのプロジェクトをサポートします。そんなboardmixの特徴は以下になります。
- 無料で始められる
- Web上で完結する
- Web会議で使用できる
- わかりやすい操作性
- コスト削減につながる
boardmixは、プロジェクトを成功に導くためのサポートツールです。無料とは思えない機能を多数備えていますので、以下で詳しく解説していきます。
5.2 boardmixの機能性
boardmixは他のツールにはない、多数の機能を実装しています。多機能ながら、その利便性を多くのユーザーに体験してもらえるように、無料で提供しています。boardmixの機能性は以下のとおりです。
- 共同編集が可能
- 各種ファイルでエクスポートできる
- 多彩なテンプレートを用意
- 多彩なアイコンを用意
- 他のツールとの互換性が高い
boardmixは最新のツールであり、他のツールと比べて多くの機能性を持っています。活用すれば、コスト削減や工数削減につながり、プロジェクト成功への手助けとなります。
まとめ
アクティビティ図の役割や作成方法について紹介していきました。アクティビティ図を活用することで、必要な人員や工数を把握することができ、コスト削減や工数削減につながります。本記事のポイントをまとめると以下のとおりです。
- プロジェクト全体を可視化できる
- 他のメンバーが理解しやすい
- 無駄な工数や人員を削減できる
今回紹介した内容を参考にして、プロジェクト成功のために、boardmixを使用したアクティビティ図をぜひ作成してみてはいかがでしょうか?