フレームワークってビジネスに役に立つの?フレームワークは、どんなものがあるだろう。こんな疑問をお持ちの方へ。
本記事では、主要なフレームワークの使い方や、最適なアプリケーションをご紹介します。業界に関する新たな知見や知らなかった自社の特徴が浮き彫りになるかもしれません。
1. フレームワークとは
1.1 フレームワークとは
フレームワークとは、事業に関連する情報や意見を決められた枠組みに当てはめる作業のことです。
ビジネスの場における、戦略を考えたりチームの目標となる方向性や思考を整理できるのがいいところ。メンバー全員でこれらのワークをすることを通じて、自プロジェクトの現状や他社との違いを把握することができます。
1.2 フレームワークを利用するメリット
フレームワークを利用すると、議論するべき情報や思考が見やすくまとめられるというメリットがあります。
また、メンバーがフレームワークを行う理由を共通認識として理解することで事業を進めやすくなります。目的やスケジュールの管理や競合他社との比較などが容易になります。
2. プロジェクト管理の実現に役立つ12個のフレームワーク
事業において使われるフレームワークはどんなものがあるのでしょうか。おすすめのフレームワーク12個を目的別にご紹介します。
2.1「アイデア出し・思考整理」に役立つフレームワーク
・ブレインストーミング
ブレインストーミングは、意見や思考法をまとめるベーシックな方法です。アイデアがまとまらないとき、または新たな切り口で物事を考えるのに有効です。集団または1人ですることもありますが、司会、書記役を決めておきます。
1人ずつ持ち時間内に考えを述べていきます。時間も限られている上、集団でする作業ですから簡潔に述べましょう。そこで出た考えをそのまま紙などに書き並べていきます。まずは少人数からこのワークを始めてみてはいかがでしょうか。
・マインドマップ
考えていること同士のつながりを線で結んで1つの図として表す方法です。
頭の中であるテーマについて、関連する考えを分岐として広げていきます。そしてさらに細かく分岐して連想する単語を葉のように足していきます。こうしてできた一枚の木状の絵から、新たな発想が生まれることもあるのです。
まずは、目の前に紙を一枚準備することからやってみましょう。
2.2「問題解決・企画立案」に役立つフレームワーク
・SWOT分析
以下の4つの項目を掘り下げる方法です。
Strength(強み)…自社が得意としている分野や項目のこと
Weakness(弱み)…自社が不得意としている分野や項目のこと
Opportunities(機会)…弱みとしている部分を改善できると考えられるチャンス
Threats(脅威)…外部から自社の事業の運営を阻害すると考えられる要因
これらを、内部要因、外部要因、更にプラス、マイナスに分けて表にします。自社の分析を要因別に考えられるとともに、今後の戦略を考えるのに役立ちます。
・ファイブフォース分析
自社の置かれている5つの脅威を分析する方法です。
5つの脅威とは、競合他社、代替品、新規参入者、買い手、売り手のことです。これらの分析を行うことで、将来の業界の状況の予想や自社の位置づけを考えられます。
また、市場分析を客観的に行えるため新事業の立ち上げや収益性の予測ができるのもいいところ。
・PEST 分析
外部要素としての社会や経済の動向や時事を用いて分析する方法です。
Policitcs(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の4つの面からマクロ環境を見直します。自社の分析や、マーケティング市場との関わり方について考えるのに適しています。
・ビジネスモデルキャンバス
顧客、提供価値、チャネル、顧客との関係、収益の流れ、主要リソース、主要活動、パートナー、コスト構造の9つの項目を扱います。
これらを1つのキャンバスに見立てたビジネスモデルとして配置します。これらが交互に関連を持つことより、自社の価値や事業全体を俯瞰することができます。
・ カスタマージャーニーマップ
個人と企業が接点を持つところから、定番の顧客となるまでのプロセスを物語のようにまとめた図のことです。まずは、ペルソナという対象となる人のスペック(年齢、家庭状況等)を想定します。
例えばそのペルソナが空気清浄機を買うまでの過程を
- 家にいるとのどが痛くて空気清浄機の購入を検討する
- どんな製品がいいかをネットで検索する
- 店に出向いて購入する
- 商品を使用する
と、ステージ別の心理をプロセスとして絵に表したものがカスタマージャーニーマップです。顧客の立場に立った行動を考えたり、関与先とのそれらの情報の共有ができるのがメリットです。
2.3「プロジェクト実施・タスク管理」に役立つフレームワーク
・フローチャート
業務における各プロセスを箱と矢印で表した図のことです。
プログラムのアルゴリズムや決済などの処理についても使われます。上から下の順番で処理する流れを示すので、業務の流れが一目で把握できます。
・タイムライン
プロジェクトの各プロセスを時系列に表に表します。
フローチャートとの違いは、各プロセスにかかる時間やスケジュール管理を目的としていることです。プロジェクトにおける各プロセスを細かくあげて、所要時間を予想します。そこから、時系列順にタイムライン上にそれぞれを配置するという手順で作成します。
個人の作業の進行の報告にタイムラインを利用することもあり、可視化することで無駄な時間を削減できるので活用するといいでしょう。
・時間管理のマトリックス(緊急度と重要度の4象限)
するべきこと(to do)を、4つのグループに分けて考えます。それぞれ、課題の領域、質の高い領域、見せかけの領域、無駄な領域となります。
緊急度と重要度に応じていずれかにあてはめていくことで、優先順位が決定されます。課題の領域(第1象限)が緊急度、重要度が高いため重要と考えますよね。
ですが、質の高い領域(第2象限)は緊急度は低いけどその分長期的には必要となるため成果を出すヒントとなり重視するべきなのです。
2.4「振り返り・業務改善」に役立つフレームワーク
・KPT
KPTとは、「Keep(キープ)」「Problem(プロブレム)」「Try(トライ)」の頭文字からなります。
キープは、このまま続けていける部分を指します。プロブレムはプロジェクトにおける問題点、トライはこれからの課題を表しています。
1つのプロジェクトにおける3つの面を洗い出すのがKPTフレームワークです。プロジェクトにおいて、業績の伸びが思わしくないときに共に考えてみましょう。やり方としては、キープ、プロブレム、トライのフレームを用意して、メンバーから上がった項目をそれぞれ書き込んでいきます。
プロジェクトの小枠の節目に振り返りとしてKPTを行い達成できたかを確認するのもいいでしょう。
・PDCAサイクル
PDCAサイクルとは、「Plan(プラン)」「Do(実行)」「Check(チェック)」「Action(アクション)」の繰り返しのことです。
プロジェクトや日々の業務のルーチンにこの方法を利用してみてはどうでしょう。
具体的には、Planで計画を立てて実行して、成果の可否をチェックして改善するのです。
そしてまた最初のステップに戻るという繰り返しというもの。
プロジェクトや事業そのものをいいものにするのに適しています。
3. フレームワークを作成するのにおすすめのboardmix
フレームワークは、新規事業の立ち上げや業界の調査などに適しています。
場所と時間を決めてこれらのワークをするとなると少し面倒なもの。そこで、オンラインでこれらのワークを開催できるツールを紹介します。Pixso社のboardmixを是非使ってみてください。
3.1 boardmixをおすすめする理由
boardmixは、オンラインで登録、利用できるオンラインホワイトボードです。おすすめする理由を挙げていきます。
- 登録が簡単
アプリケーションを利用する無料で会員登録が簡単にできます。
方法はboardmixのトップページからメールアドレスとPWを入力するのみです。または、google等のアカウントでも登録できます。
boardmixはずっと無料で使えるのが嬉しいところ。上限なしのファイル数とメンバーを管理できるという十分な機能を備えていて、安心して使えます。有料会員のコースもあり、拡張機能を利用したい場合は検討してもいいでしょう。
- ブラウザベースで使える
PC、スマホからいつでもどこでも使えます。ブラウザベースのアプリケーションとなっているのでネット環境があれば使えます。
編集した内容がリアルタイムで更新されるので、いつでも最新の情報を得ることが可能です。オンラインでできるので、スピーディになおかつ手間も省けて1石2鳥ですね。クラウド上でファイルを管理するので、閲覧したい時に目的のファイルにアクセスできます。
3.2 boardmixのテンプレートを利用する
フレームワークを実行するには、boardmixのテンプレートを使うと便利です。boardmixのテンプレートは50種類以上と充実しています。
具体的なフレームワークの作成手順をお伝えします。順に見ていきましょう。
- 新しいファイルを作成する
まずは、登録してからログインしましょう。メイン画面で、ジャンルから作成したいテンプレートを選択すると新しいファイルが作成されます。
- ファイルを編集する
それぞれの項目に話し合った内容などを、書けるところから書きましょう。メモなどを追加して、メンバーにお知らせなどをしてもいいですね。
- ファイルを共有する
右上のShareボタンを押下すると画面が現れます。Link sharing enabledと書かれていたら、共有できる状態です。またプルダウンメニューで閲覧のみと編集可能なバージョンを選択できます。Copyボタンを押下するとリンクがコピーされます。
4. まとめ
フレームワークについての記事を読んでいただきありがとうございました。内容を簡単におさらいしましょう。フレームワークとは、事業においての意思決定や戦略を考えるときの枠組みつまりテンプレートのことです。フレームワークは、目的別に様々な種類があり適切なものを選択することで思考を簡単に可視化できます。またそれによって、既存の事業の改善や新たな事業の開拓の参考になります。
次の見出しでは、ビジネスでよく使われる12個のフレームワークをご紹介しました。それらのフレームワークを作成、編集するのにおすすめなのはboardmixです。無料会員で、たくさんの機能とテンプレートが使えます。ファイルや参加メンバーの制限もないので、思う存分利用できていいですね。ブラウザベースで使えるので、アプリケーションのダウンロードの必要もありません。ニーズに合ったフレームワークを活用して事業に役立てましょう。