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あおい
あおい

投稿日 Sep 24, 2024, 更新日 Sep 24, 2024

どれほど優れたアイデアでも、他者と協力しあわなければ実現困難な場合があります。しかし、脳内のイメージを言葉で伝えることは難しく、伝達に苦慮することもあるでしょう。

そこで本記事ではイメージを視覚化する概念図を解説します。また概念図の一種として、看護の現場で活用されている関連図も合わせてご紹介します。

概念図とは

1.概念図

1.1 概念図とは

概念図はコンセプトマップとも呼ばれ、物事を他者に伝える際に、ストーリーや各要素の関連性などをわかりやすく簡単な図で表したものです。

1.2 概念図と概略図の違い

概念図:物事を他者に伝える際に、ストーリーや各要素の関連性などを表した簡単な図。

概略図:詳細を除き、大まかな概要が把握できるように表した図。略図。

「概略図」が「全体のあらましを表した図」を指すのに対し、「概念図」は「共通認識したい事柄を現した図」を指しています。

1.3 概念図の目的

概念図は、脳内でイメージされたアイデアや考察を図案化して他者に伝えることが可能です。そのため、以下のような場面で活用されています。

  • プロジェクトの立案
  • アイデアの全体像を共有
  • ネットワークの構築
  • ブレーンストーミング

他にも多くの場面で活用されています。

1.4 概念図の活用シーン

概念図の活用シーン

概念図には様々な形式があり、用途によって使い分ける必要が有ります。特にポピュラーな概念図は、以下の4種類です。

  • フローチャート:プロセスの視覚化
  • スパイダーマップ:概念の図式化
  • 階層マップ:組織の視覚化
  • システムマップ:システムの図式化

上記の4種類以外にも多くの概念図が存在しますが、構造的に類似している点が多いため、一つの概念図を使えるようになれば、おおよその場面で応用が可能です。

2. 看護における作図とboardmixの活用方法

看護の場において、患者や介護者の病気や病態、症状やそれに伴うリスク、治療方法などの情報を把握することはとても重要です。それらの情報を図で表したものを関連図と呼びます。

関連図とは、医療介護の現場で活用されている図で、患者の情報をまとめ情報同士の関連性を示したものです。関連図を作成することで患者の病態などが視覚化され、情報の把握や共有が容易になります。関連図には、主に病態関連図と全体関連図の2種類があります。

関連図を作成し活用すれば、患者に対する理解を深めスムーズに看護や治療の方針を検討することができます。実際に、関連図を作成した方が患者への理解が促進されているという報告が現場から上がっています。

その一方で、関連図は手書きで作成する場合が多く、特に初心者には負担が大きいことも問題視されています。作図ツールBoardMixを活用すれば、関連図作成の負担を軽減することが可能です。

関連図作成ツール

無料トライアル

boardmixはクラウドを利用し、リアルタイムでの情報共有・共同作業が可能なツールです。多彩なテンプレートやアイコンがあり、概念図以外にも様々な作図におすすめです。boardmixは基本無料で使用できるため、初めての方でも安心して始めることができます。

3. 看護の例を挙げて関連図の書き方を紹介

boardmixを使用し、関連図を作成してみましょう。

  • 対象者の情報から症状を書き出します。

関連図の書き方

  • 症状から病名を診断し、今後起こり得る症状を記入します。
  • 更に詳細な症状を書き出し、患者の状態から看護問題を導き出します。

関連図の作成手順

  • 最後に治療や副作用などを記入します。

関連図のテンプレート

4. わかりやすい概念図のデザインのポイント

概念図のテンプレート

4.1 シンプルな記号を使う

図式化する最大のメリットは、複雑な要素を簡単でわかりやすくできることです。そのためにも図は可能な限りシンプルにすべきであり、図の中で使用する記号もシンプルで規則正しいものが良いでしょう。正円、正三角形、正方形、正五角形など、シンプルで整った記号を使用することで、図が整理され、図のメリットをより活かすことができます。

4.2 シンメトリーな図を意識する

図をシンメトリー(左右対称)にすることで、図はより見やすく、理解しやすくなります。全ての事柄において左右対称で表すことは不可能ですが、可能であれば左右のバランスを意識して作図すると良いでしょう。同時に上下のバランスを意識すれば、更に精度の高い作図ができるようになります。

4.3 情報を囲む

情報量が多ければ図が肥大し、わかりづらくなってしまいます。その場合いくつかの要素を囲むことで情報をグループ分けし、図を整理することが可能です。しかし多用すると結局は複雑化してしまうので、色で分けるなど別の手法と併用すると良いでしょう。

4.4 線の使用は最低限

囲み以外に「線」を使用することで、情報を区切ることができます。ある意味、もっとも簡単に情報を区別することができる手法です。しかし、簡単だからと言って線を増やし過ぎてしまうと図が複雑になってしまいます。線の使用は最低限にして、シンプルな図を心掛けましょう。

4.5 配色はベース、アクセント、ポイントの3色

図に色を付けることも情報をまとめる際に役立ちます。しかし、色も多種となれば複雑化の原因になってしまいます。そこで、配色は最も多く使用されるベースカラー、注目して欲しい部分に使用するアクセントカラー、ごく一部の重要な箇所に使用するポイントカラーの3つに抑えるのが理想です。3色にどの色を使用するかは作業者によりますが、紙媒体なのかWeb上に掲載するかなど、作図するシチュエーションを考慮して選択すると良いでしょう。

4.6 文字はサイズ2種類、書体2種類の使用に留める

精錬された図を作成するには、記号や色に纏まりを持たせることが重要ですが、同じように文字にも注意を払う必要が有ります。書体やサイズに統一性がなければ、わかりやすさとは掛け離れた物になってしまいます。書体は欧文と和文の1種類ずつ、サイズも見出し用の大きな文字と内容に使用する小さい文字の2種類に抑えると完成度の高い図を作成することができます。

4.7 文字は最小限に

見やすい図を作成するためには、文字を増やし過ぎないことも重要です。詳しい図を作成しようとすれば、どうしても情報量に合わせて記入する文字も増えてしまいます。しかし、文字ばかりになってしまっては図にした意味がありません。長い文章は箇条書きにして文字数を減らしたり、共通する言葉はサブタイトルなどで纏めて表現するなど、少しでもシンプルな表現を心掛けましょう。

4.8 矢印のサイズは控えめに

要素を繋ぐ矢印も、完成した図の出来に影響します。矢印自体、要素同士の関連性を示す方向さえわかれば充分なので、目立つほど大きくする必要はありません。最低限、矢印の向きがわかるサイズに抑えましょう。

4.9 吹き出しの角丸とツノも控えめに

矢印と同様に、吹き出しの角のRやツノも最低限のサイズを使用することで、図の精度を高めることができます。吹き出しは人の声を表現しますが、角丸のRやツノ部分を小さくすることで洗礼された印象を与えることができます。これも矢印同様、一見して他の要素と違いがわかれば充分です。

4.10 図は平面で表現する

特殊な事例でない限り、殆どの概念図は平面的な表現で書き表せます。時に立体的な表現が必要となる場合もありますが、立体的な作図は技術も必要で作成に時間がかかり、何より平面よりもわかりにくくなってしまう可能性があります。できる限り平面で表現した方が良いでしょう。

boardmixを無料で体験 矢印

まとめ

概念図は最もシンプルな構成図であり、手軽に始められるのがメリットです。言葉では伝えにくい事柄も、boardmixで簡単作成した概念図に落とし込めばイメージを整理しながら相手に説明することが可能となります。

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