採用や研修の場面で多く用いられるグループワークですが、メンバー同士の協力が必要となるため、コミュニケーションをいかに上手く取れるかがポイントとなります。グループワークの参加者の中には、初対面の人と話すのが苦手で、普段通りの力をうまく発揮できないという人も。そこでおすすめなのが、ワーク前のアイスブレイクの導入です。アイスブレイクは業務に繋がる様々なメリットを持っています。
本記事では、アイスブレイクの有効性や、面白いアイスブレーキングゲーム5選、使いやすいツールについて紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
1. アイスブレイクとは
アイスブレイクは、研修や会議の前などに用いられる、参加者の気持ちをほぐす自己紹介やゲームなどを指します。緊張した空気を氷に例え、それを壊すことから、「アイスブレイク」と呼ばれています。アイスブレイクは、グループワークだけでなく、研修や会議、商談など、ビジネスにおける様々な場面で活用されています。
2. アイスブレイクのメリット
- スキルアップ
チームメンバーがファシリテーションの経験を積むことができます。メンバーのスキルアップを仕組み化するのもマネージャーやリーダーの大切な仕事の一つです。
- チームメイキング
会社でリアルに顔を合わせていたときは自然とさりげない会話をきっかけに仕事の話が出来ていたメンバー同士が、在宅勤務によってその機会を失っている、しかもそれに気づかず孤独感を呼び込む一因になっている恐れがあります。雑談の仕組みが、職場で業務に関係がない話をしていたことをチームに思い出させて再びお互いの今を知ったり、助けたりするきっかけになることを期待しましょう。人間は自ら気づいたことのほうが心に響きます。また、マネージャーやファシリテーターではなく、横の関係にある同僚がアイスブレイクを頑張っていることに励まされることもあるでしょう。
- バイアスに気づくことが出来る
長く仕事を共にしている間柄でも、誰にでも知らなかった意外な一面があるものです。物静かだから週末も家で過ごしているかと思いきや実はX-Sportsの観戦が大好きだったなど、なかなか開示しないような話題をシェアする場を作ることで、密かに相手を“バイアスのメガネ"で見ていた自分に気づきます。
- 緊張をほぐせる
グループワークの参加者は初対面同士のことが多いです。そのため、肩に力が入ってしまい、肝心のワークでうまく能力を発揮できないということも。本来は実力があるのに緊張によってうまく力を発揮できないというのは、参加者当人にとっても評価者にとっても喜ばしくありません。アイスブレイクをグループワークの前に行うことで、参加者同士の交流が促進できます。お互いを知ることができ、心が開いているリラックスした状態になるので、活発な意見交換が期待できるのです。
- 注視すべき参加者の目星がつけられる
アイスブレイクを行うことで、日常におけるコミュニケーションの様子を伺うことができます。初対面の人に対してどのように振る舞うのかや、自社の雰囲気に合うかを見ることができるので、ワーク中にどのメンバーを注視すべきかを判断しやすくなります。
- 会社のイメージアップになる
楽しいアイスブレイクを行うことで、会社に対する堅苦しいイメージを払拭することができます。アイスブレイクの実施により「参加者のことを気遣ってくれる」という印象を与えることができれば、会社のイメージアップに繋がるでしょう。
3. アイスブレイクのやり方
3.1 アイスブレイクのゲームについて
アイスブレイクを行う上では、ワークの前に行うという点から短時間で終えられるものがおすすめです。ここからはおすすめのゲームを5つ紹介します。
3.2 おすすめのアイスブレイクゲーム5選
① 連想イラストゲーム
人数:4〜8人
時間:5〜10分
連想イラストゲームは、お題から連想されるイラストを各自が絵に描き、その一致した数をポイントとするゲームです。お題は「春」「社会人」など、抽象度が高いものを選ぶと、参加者同士の考えの違いが見られて盛り上がります。
② ジェスチャーゲーム
人数:3〜6人
時間:10〜15分
定番のジェスチャーゲーム。一度は経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
参加者はシャッフルされたお題カードを一枚引き、そのお題に合った動きをジェスチャー(身振り手振り)で表現します。ジェスチャーを見ている人は、そのジェスチャーが何を表しているかを当てます。全員のジェスチャーが早く終わったチームが勝ちというチーム対抗戦にすれば、より白熱するでしょう。
③ ウソ・ホントゲーム
人数:4〜8人
時間:10〜20分
ウソ・ホントゲームは、自己紹介に1つだけ嘘を盛り込み、他の参加者がそれを当てるアイスブレイクです。
参加者は、自分に関する4つの事実を紙に書きます。ただし、そのうちの1つは嘘の記述とします。全員が書き終えたら順番に発表して、他の参加者はどれが嘘なのかを当てていきます。嘘か本当か分かりにくい事実を入れることで相手の意外な一面を知ることができ、アイスブレイクとして盛り上がりますよ。
④ NGワードゲーム
人数:4〜5人
時間:10〜15分
言ってはいけない「NGワード」の発言を相手に促すゲームです。あまり人数が多すぎると発言できない人が出てきてしまうので、4〜5人グループで行うのがおすすめです。
まず、ファシリテーターが、「NGワード」が書かれたカードを複数枚用意し、参加者それぞれの額にカードを貼り付けます。これで、本人以外にはそれぞれのメンバーのNGワードが見えているという状況になります。
全員の額にカードを貼れたらゲームスタート。参加者同士で日常会話をしながら、NGワードを言わせるよう誘導します。自分のNGワードを話してしまった人は脱落となり、最後の1人になった人の勝利となります。
⑤ 30を言ったら負けゲーム
人数:2~5人
時間:5~10分
1〜30までの数字を1人ずつ順番に数えていき、30を言った人が負けというゲームです。1回につき最大3つの数字を言うことができるので、どうすれば30を言わずに済むかという戦略立てが大事となります。ちょっとした頭の体操にもなりますよ。
3.3 アイスブレイクゲームを選ぶコツ
- 短時間でできるもの
アイスブレイクがだらだらと長引いてしまうと、参加者はワークに向けての気持ちの切り替えがうまくできません。グループワーク前のアイスブレイクは、今回ご紹介したような5分〜15分程度で実施可能な、比較的実施時間が短いものを選ぶようにしましょう。
- ルールが分かりやすいもの
ルールが複雑過ぎるものは参加者の混乱を招きます。簡単で分かりやすく、説明に時間を取られないアイスブレイクを実施しましょう。
- 準備が簡単なもの
アイスブレイクの準備に時間がかかってしまい、グループワーク本編の準備が間に合わない…となってしまっては本末転倒です。なるべく少ない道具で実施できる、準備に手のかからないアイスブレイクを選択しましょう。
4. アイスブレイクのテンプレートにはboardmix
boardmixではアイスブレイクのゲームに使えるテンプレートが多くあります。アイスブレイクは短時間で終わる上に、業務と直接的な関係があるというわけではないため、あまりここにコストをかけたくない人もいると思います。boardmixは無料ツールですので、そのような人でも気軽に利用することが出来ます。
以下のテンプレートはカードを大量に使う「NGワードゲーム」などでかなり使えるものとなっています。
この他にも様々なテンプレートがあり、アイスブレイクに限らず様々な業務で利用することも出来ます。
まとめ
いかがだったでしょうか。アイスブレイクは一見業務とは関係のないように見えても、業務の質を高めるには欠かせないものです。少ない時間でモチベーションの向上を図るために、ぜひboardmixのようなツールを使ってアイスブレイクの導入をしてみてはいかがでしょうか。