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ユウト
ユウト

投稿日 Jan 14, 2023, 更新日 Aug 16, 2023

「ユースケース図」は、あるシステムが、ユーザーとどのように相互に作用するかといったシナリオを表現することを目的とした図のことです。ユーザーの視点から、システムをどのように操作するのかを視覚化し、システムの機能を明確化する大切な役割があります。ユースケース図はITの専門家でなくともシステムの範囲とユーザーの相互関係が理解できるように書かれます。そのため、特にシステム開発の要件定義フェーズで活用されています。

本記事では、ユースケース図とは何か、ユースケース図の書き方やコツ、ユースケース図を簡単作成できる無料ツールをご紹介します。ユースケース図をシンプルに分かりやすく書き、システム開発における要件定義の場面や、システムユーザー・クライアントへの説明などに役立ててください。

1. UMLユースケース図とは何か?

ユースケース図とは

ユースケース図とは、UML(統一モデリング言語)で定義されている図のひとつです。特徴としては、ユーザー(アクター)を棒人間で、ユースケースを楕円形で表すこと、ユースケースをボックスで囲みシステムの境界を示すこと、シンプルな記述により一目でシステムの範囲が理解できることなどです。アクターは、人だけでなく、組織や外部システムなども意味します。それぞれのアクターがどのようなシステム操作をするのかを記述する図がユースケース図です。

一目でシステムとアクターの相互関係が理解できるよう、ユースケースはシンプルに書くようにします。また、ITの専門家でない人にも分かるよう、ユースケースの詳細などは書かないようにします。

2. わかりやすいユースケース図の書き方

ユースケース図の書き方

ここでは、ユースケース図の書き方とそのコツを紹介します。

ユースケース(操作)を楕円形の中に書き、その操作をするアクターを棒人間で書きます。そして棒人間とユースケースを線でつなぐことで、棒人間がその操作を行うアクターであること、すなわち「関連」を表現します。複数のユースケースをボックスで囲むことにより、システムの境界を表現することができます。システムの境界の内部で複数のユースケースをまとめて表現したい場合は、上部にパッケージ名を記述したボックスを使用します。

  • 「汎化」:つまり一般化・普遍化を表現するには矢印を使います。例えばアクターAはアクターBである、という場合には、「汎化」の矢印でアクターAとアクターBをつなぎます。
  • 「包括」:点線矢印の上に<<include>>と書きます。ユースケースAがユースケースBを含む時、これらのユースケースは包括関係にあると表現します。
  • 「拡張」:点線矢印の上に<<extend>>と書きます。ユースケースAの延長にユースケースBがある場合、二つのユースケースは拡張関係にあると言えます。

ユースケース図の書き方のコツとしては:

  • ①アクター(システムを操作する人)の視点で書くこと、複雑に記述せずシンプルに描くことです。そうすることで、ITの専門家ではないシステムユーザーやクライアントにも理解しやすく、また、システムの説明も容易になります。
  • ②ユースケースの粒度を統一することも大切です。例えば「顧客情報の管理」というユースケースは粒度が大きく、「顧客情報の登録」「顧客情報の削除」「顧客情報の編集」というユースケースは粒度を下げたものになります。粒度が大きすぎると要件に漏れが出てきてしまいますし、逆に粒度が小さすぎるとユースケース図が複雑なものになり、製作にも時間がかかってしまいます。ひとつのユースケース図の中に大きい粒度のユースケースと小さい粒度のユースケースが共存しないようにも気をつけてください。
  • ③同じ意味のユースケースは表現を統一します。例えば「検索する」と「Searchする」は同じ意味ですが、表現が異なることでユースケースも別のものとして認識されます。どちらかに統一するようにしましょう。

3. ユースケース図を使うメリット

ユースケース図のメリット

ユースケース図を書く・使うことのメリットを考えてみましょう。

ユースケース図は、ユーザーの視点からシステムの操作を視覚化するための図であり、ユーザーがそのシステムを使うシナリオを一目で把握しやすいという点がメリットとして挙げられます。また、ユースケース図を用いることで、クライアントのシステムに対する要望、システムの範囲を明確にすることが可能となります。

これらのメリットから、システム設計の要件定義の段階でユースケース図が活用されます。まだユースケース図を書いたことのないエンジニアの方は、上手くこの図を書けるようにし、要件の把握やクライアントへの説明にぜひ役立ててみてください。

4. ユースケース図を簡単に書ける無料ツールboardmix

ユースケース図作成ツール

ユースケース図は手書きでも、エクセルやパワーポイントなどのOfficeソフト上でも書くことが可能ですが、もっと簡単に書くための便利なツールがあります。それが「boardmix」です。

ユースケース図の作成手順

「boardmix」は、無料のオンラインホワイトボードアプリです。ユースケース図を書くために必要な棒人間、楕円形などをドラッグアンドドロップの直観的な操作でブラウザのボード上に配置することが可能で、テキストの入力も容易です。また、操作をスムーズに行えるため、オンラインで共同編集の点でも優れたツールです。 boardmixを無料で体験 矢印

5. まとめ

システム開発における要件定義フェーズの土台となるユースケース図を、ツールを使って美しく描写し、共有しましょう。無料のアプリ「boardmix」はオンラインホワイトボードアプリです。リモート会議においても参加メンバーとユースケース図を共有することが簡単に可能となります。

ユースケース図を簡単な操作できれいに書き、仲間と、クライアントと共有することは、オンラインホワイトボード「boardmix」でいつでも叶えられます。ぜひ登録して、あなたのビジネスに活用してください。

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