本記事では、コンセプトマップの書き方と無料デザインツールを紹介します。ぜひ参考にして、簡単にかつ無料でコンセプトマップを作ってみましょう。
1. コンセプトマップとは?
コンセプトマップとは、概念と概念の関係性を示すもので、日本語では「概念地図」と言われます。つまり、関連性の高い言葉を並べ、それぞれを線で結ぶことで言葉の関係性を可視化する図です。言葉の関係性を可視化することで、知識の関係性を視覚的に理解することが可能です。
コンセプトマップの作成は、用途によって個人でおこなうことも、複数人でおこなうこともあります。いずれの場合も手書きで作成できますが、ツールを使用することをオススメします。なぜなら、より見やすく綺麗に作成でき、修正や変更などに柔軟に対応できるからです。
コンセプトマップの特徴は以下になります。
- 知識や言葉、概念の関係性を理解できる
- 全体像を把握しやすい
- 頭の中を整理して、学習効率を高められる
2. コンセプトマップの種類
一言でコンセプトマップとは言っても、いくつかの種類があります。ここでは4種類のコンセプトマップを紹介します。それぞれオススメの用途が異なりますので、自分の用途にあったコンセプトマップを探してみてください。
2.1 スパイダーマップ
スパーダーマップは簡単に表すと上の図のような形態です。
コンセプトから始まり、関連するアイデアに枝分かれしていきます。アイデア間の関係性が一目瞭然なので、ブレーンストーミングをおこなう際の方向性や思考の整理に向いています。
上の図の図形の中には、何も書かれていませんが、この図形の中にコンセプトやアイデアを書き込んでいくとスパイダーマップの完成です。
2.2 フローチャート
フローチャートは上の図のような形態になります。
プロセスのステップを可視化するコンセプトマップの一種で、発注書記入などの簡単な作業から、会計のような複雑な作業まで、さまざまなプロセスの説明に役立ちます。よく使われる分野は、ビジネスやエンジニアリングですが、それ以外でもプロセスの説明に役立てることが可能です。
より効果的なフローチャートの作成には、全世界共通の図形を使うことをオススメします。一般的な図形は以下になります。
- 楕円形(開始と終了のポイント)
- 長方形(プロセス)
- ひし形(意思決定)
- 平行四辺形(入力と出力)
- 矢印(図形と図形を結び、ワークフローの順番や進む方向)
このように一般的な記号を使用することで、誰がみてもわかるフローチャートが作成できます。
2.3 階層マップ
階層マップは上の図のような形態になります。会社の組織図や家系図に似ていますよね。
階層マップの概念は、一般的なものから具体的なものへと階層構造でコンセプトを整理するツールです。階層マップは、人をまとめるために使われることが多く、情報を分割して小さくし、管理しやすいように活用できます。
色や図形の形などで重要度を分けると、さらにわかりやすい階層マップの作成が可能です。
2.4 システムマップ
スパイダーマップはアイデアを、フローチャートはプロセスを整理するためのものでした。システムマップは、この2つを組み合わせたイメージです。
組織の構成要素と、それぞれがお互いにどのような影響を与えているかを示すツールです。システムマップは、上の図のように円の内側と外側のセクションに分けられます。大きな円の内側はシステムで、円の外側はシステムを取り巻く環境です。
円の中に構成要素を記入したら、さまざまなシステムの構成要素を線で結び、その間をつなぐプロセスをラベル付けします。この作業を、システムの全体像が見えるまで続けるとシステムマップの完成です。
3. コンセプトマップの書き方・具体例
実際にコンセプトマップの書き方を紹介していきますが、今回は例として「スパイダーマップ」の書き方を紹介します。使うツールは、この後紹介する「boardmix」です。
- Step1:まずは、真ん中にメインとなるコンセプトを配置します。
上の図のように、左の赤丸を選択し、使う図形を選びますコンセプトマップに使う図形は、主に上の図の緑色の丸の中からです。メインコンセプトの図形を配置したら、上の図の青色の円の部分で色をつけたり、銭の太さを変えたりします。
図形にメインコンセプトを書き込みますが、今回は「スポーツ」をメインコンセプトとしてみます。
- Step2:次に、周りにメインコンセプトと関連性の高いコンセプトの配置です。
上の図の左側の赤色の丸を選び、周りに配置したコンセプトとメインコンセプトを矢印で結びます。この作業を続け、メインコンセプトの全体像が見えるまで書き込んでいくと「スパイダーマップ」の完成です。
4. コンセプトマップのメリット
では、これまで紹介してきたコンセプトマップを作成すると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、コンセプトマップのメリットを3つ紹介します。
4.1 アイデアを共有化できる
コンセプトマップをメンバーと共同で作成することで、アイデアをメンバーで共有できます。メンバーでアイデアを出し合うことで、一人では思いつかなかったアイデアが出てきます。
コンセプトマップを共同で作成する場合は、オンラインホワイトボードによる共同編集や閲覧可能なツールの使用がオススメです。
4.2 要素の関連性が図解でわかる
脳がビジュアル処理をする速度は、文章での処理速度の60000倍と言われています。そのため、コンセプトマップでコンセプト間の関係性を可視化することで、要素の関連性がわかりやすくなるだけでなく、理解の円滑化が図れます。
文章で書くよりも、コンセプトマップを作成する方が時間がかかりますが、その後の理解速度やわかりやすさが圧倒的に違うのです。
4.3 イメージを広げることができる
コンセプトマップで、全体像を可視化することで、イメージを広げることができます。漠然と頭の中で考えてイメージしようとしても、イメージは膨らまないものです。
しかし、コンセプトマップで全体像を可視化することで、イメージがしやすくなります。イメージを広げることは、新たなアイデアや方法を見出すことにつながります。
5. コンセプトマップを作れる無料デザインツール
コンセプトマップが作成可能なツールはさまざまありますが、今回は無料デザインツール「boardmix」を紹介します。
無料ツールの中でも、優れた機能性を備えていますので、ぜひboardmixを使って、より有効なコンセプトマップを作成してみてください。
5.1 boardmix
boardmixは、オンラインホワイトボードによって共同での編集や閲覧を可能にした次世代型の無料デザインツールです。boardmixの特徴は以下になります。
- 無料で使用可能
- 他社にはない多機能性
- オンラインでの共有が可能
- シンプルな設計
- 直感的な操作性
- チームでの共有・編集が可能
上記のように、boardmixは他社ツールにはない機能性を備えています。その上、無料で使用が可能ですので、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか?
5.2 boardmixの機能性
boardmixの機能性の中でも、今回は最初から用意されているテンプレートについて紹介します。
上の図のように、boardmixには多くのテンプレートが用意されています。本記事で紹介しているコンセプトマップの作成はもちろん、そのほかのさまざまな資料や図も無料かつ簡単に作成可能です。
先ほどの「スパイダーマップ」の作り方の手順も、実際にboardmixを使って作成したものです。ぜひboardmixを使って、さまざまな資料や図の作成に役立ててみてください。
6.まとめ
本記事では、コンセプトマップの書き方と無料のデザインツールを紹介してきました。コンセプトマップについてまとめると以下になります。
- コンセプトマップは、概念と概念の関係性を可視化できる
- コンセプトマップには主に4つの種類がある
- デザインツールを使うことで、さらに簡単に作成可能
- 無料のデザインツールboardmixを使うことで、コストを抑え、簡単に作成可能
コンセプトマップは作成の時間がかかりますが、それ以上の効果とメリットがあり、無料のデザインツールboardmixを使うことで、時間も費用も削減できます。ぜひ本記事を参考にして、コンセプトマップを作成してみてはいかがでしょうか?