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あおい
あおい

投稿日 Feb 15, 2023, 更新日 Aug 16, 2023

グラフィックレコーディング

参加者の全員が積極的に発言し、議論の筋道もズレることなく、最終的に内容を正しく理解して目標を共有できることは、会議の主催者が考える理想の状態でしょう。

しかし、そのための工夫を取り入れることもなく、会議の参加メンバー個人の努力に委ねているだけでは理想を達成することは残念ながらできません。そこで、「グラレコ」という手法を取り入れてみてはいかがでしょう。

本記事では、グラレコ(グラフィックレコーディング)の意味やメリット、更に書き方や制作に役立つアプリについて解説します。

グラレコ(グラフィックレコーディング)は、会議における議論を可視化することを目的とした手法です。この方法を用いて、会議にありがちな「議論が筋道からズレていく」「内容についていけなくて発言できないメンバーがいる」「会議の目的が分からないまま終わる」といった問題の解決を図りましょう。

1. グラレコ(グラフィックレコーディング)とは何か?

グラフィックレコーディングとは

グラレコ(グラフィックレコーディング)とは、会議やセミナーなどの内容をイラストやキーワード、図形などを使い可視化する手法です。可視化することにより、会議の参加者に情報をより分かりやすく共有し、理解を深めてもらうことができます。一般的な議事録と比べて、ビジュアルで理解することができるのがグラレコの特徴であり利点です。

  • 会議だけでなく、セミナー、授業などの記録のためにもグラレコを使うことができます。

グラレコは文字情報だけでの記録と比べると、視覚的に理解することができるため、記憶の定着にさらなる効果を発揮します。

  • グラレコはコミュニケーションツールとしても役立ちます。

同じ会議や講義に参加したメンバーで、終了後にそれぞれが記録したグラレコを比較してみることで、どこに着目したのか、重要だと思った箇所はどこか、といったポイントが視覚的に「違い」として表れてきます。この「違い」こそが価値のある情報となるのです。自分とは異なる視点に気づくことを可能にするのもグラレコの特徴です。

  • また、グラレコは振り返りにも効果があります。

簡潔にまとめられた文章やキーワードなど文字情報のみの記録でも振り返りは十分に可能ですが、文字での記録は書かれている通りの情報しか受け取ることができないため、解釈の幅を広げるという点では少々不利です。しかしグラレコを導入することによって、記録は絵や図を用いたグラフィックで残されます。そして記録を振り返ってみると、その場の空気感や温度感もより鮮明によみがえってくるため、情報の受け取り方が文字の記録と比べるとずいぶん変わってくるでしょう。記録を行った時点では気づかなかったことや新しいイメージが浮かんでくることも期待できます。

  • さらに、グラレコは、リアルタイムでの記録を行うことで思考の整理にも役立ちます。

例えば、頭の中が情報でいっぱいになり、整理がつかないような場合に、まず手を動かして、文字だけでなく絵や図を用いてなんでも書いてみます。頭の中で整理できずにいたものをすべて出し終わったら、書いたものを眺めてみます。こうした手順を踏むことにより、明確に形になっていなかったアイデアや感情を客観的にとらえ、自分の考えを整理することができます。

このように、グラレコは日常生活のさまざまな場面で使うことができるのです。

2. グラレコの基本的な書き方

グラフィックレコーディングの書き方

グラレコを行うには絵が上手でないといけないのでしょうか。実は、そうではないのです。グラレコを行うために必要なスキルは、絵の上手さよりも、物事の要点をつかみ分かりやすい表現でまとめられることです。グラレコは書くこと自体を目的としてはいません。情報を伝え、残すための手法です。グラレコと言えばイラストのイメージがあるかもしれませんが、記号や図形などを使ってまとめることができます。

グラレコには正しいルールといったものはありませんが、初めて導入する場合、記録の仕方にある程度の指標があると安心してグラレコに挑戦できるかと思います。

ここでは、グラレコに使える簡単な書き方を紹介します。

  • 身の回りのものを四角や三角、丸などの図形で表現する

例えば三角の下に四角を書けば「家」が表現できます。丸を書いて、中心から2本の棒を書けば「時計」になります。グラレコでは、イラストを詳細に書く必要はなくシンプルにまとめることが目的です。後で見て何を書いたかが自分で分かる、人に伝わることを目標に書いてみましょう。身の回りのものをシンプルな図形を組み合わせてアイコン化することをまずは試してみてください。

  • 人の表情のパターン化

丸の中に目、眉、口を書けば人間の表情を表すことができます。目は丸く書けば「開いている」状態を表せますし、線で書けば「閉じている」目になります。眉は八の字に書けば「困った」表情になりますし、逆の八の字で書けば「怒っている」表情になります。口も開けたり閉じたり、笑わせたりへの字にしたりすることで色々な感情を表現することができます。このような目、眉、口の表現を組み合わせて、表情をパターン化して書けるようにしておくと便利です。

  • 矢印を効果的に使う

話の流れや関係性などを表すのには「→(矢印)」を使うと分かりやすくなります。例えば話のまとまりごとに丸や四角で囲み、まとまりAからまとまりBに向かって矢印を書けば、話がAからBに移動した・変化したということが表現できます。双方に向けた矢印を書くと、AとBに関連性があること・相互作用があることなどを表現することができます。グラレコを分かりやすくするために、矢印がとても役に立ってきます。

3. グラレコに役立つアプリオススメ5選

グラレコは紙とペンがあれば手書きで行うことができますが、デジタルで書きたい場合やリアルタイムで遠方の人と画面を共有しながらグラレコを行うような場合はアプリがあると便利です。

グラレコを手軽に行うことができるアプリを紹介します。それぞれの特徴や料金プランなどを比較して、ご自分に合ったアプリを使ってみてください。

3.1 boardmix

グラフィックレコーディングのアプリ

オンラインホワイトボードです。オンラインでの共同作業が可能で、手書き機能もついています。さらに絵文字を使うことができるため、絵を書かなくてもグラレコを簡単に行うことができます。

アプリでグラフィックレコーディング

無料のプランでファイル作成無制限、共同編集者無制限など多彩な機能が無期限で使用できるため、グラレコをデジタルで本格的に始めてみたい方におすすめです。

プランは無料の「starter」の他、「Boardmix organization」(メンバーあたり月額$12)、「Boardmix enterprise」が準備されています。

3.2 procrate

iPadとApple Pencilを持っている人におすすめのお絵描きアプリです。レイヤー機能があるので、例えば主線と色を別のレイヤーに書いて後から色だけ修正したり、色と色を重ねる、文字に色を重ねるといった操作ができます。

プロクリエイトはユーザーが多いため、何か分からないことが出てきた場合に解決方法にたどり着きやすく、また、相談できる人も多いことがメリットです。値段は\2,000買い切りです。

3.3 strap

オンラインホワイトボードです。手書き機能はありませんが、多彩なテンプレートや付箋機能を使ってグラレコを直観的に作成することが可能です。絵が苦手でもグラレコを始めやすいでしょう。

2週間のトライアル期間はすべての機能を使うことができます。その後、通常プランに1アカウント月額\1,000で申し込むことができます。

3.4 miro

オンラインで複数のメンバーが同時に書き込むことができるオンラインホワイトボードです。手書き機能つきで、画像の挿入も可能です。無料のプランではボードを3つまで作成し、共有することができます。

無料のFreeプランに加えてStarterプラン(無制限のボードを含む単一のワークスペース等)で1メンバーあたり月額$8、Businessプラン(ボード・ワークスペースが無制限等)で1メンバーあたり月額$16、他にもEnterpriseプランと、多くのプランが準備されています。

3.5 GoodNotes 5

iPad/iPhone/Mac向けのノートアプリです。Apple Pencilを使った手書きが可能で、PDFなどのファイルや画像を読み込んで、その上から書き込むことができます。

無料版ではノートを3冊まで作成可能で、有料版の場合ノートの作成は無制限です。有料版の価格は\1,500買い切りです。

boardmixを無料で体験 矢印

まとめ

グラレコ

デジタルでグラレコを始めてみたい方には無料のアプリ「boardmix」を使うのがおすすめです。

無料プランで使える機能が豊富にそろっているので、グラレコを本格的に始めることができます。記号や付箋、テキスト入力などの基本的な機能の他、手書き機能と絵文字が使えるため、グラレコの初心者から上級者まで、幅広いユーザーがさまざまな場面で活用することができるでしょう。

オンラインホワイトボード「boardmix」でグラレコの世界を楽しみ、会議における議論を分かりやすく可視化してチームの理解とコミュニケーションを深めてください。

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