ビジネスで企画書や提案書を作成するときに、アイデアをまとめなければならないのに考えが拡散してしまって逆にまとまらない、ということはないでしょうか。そのような時は、頭の中の考えを「マインドマップ」を使って書き出すとアイデアを整理できます。
ところで「マインドマップ」はご存知でしょうか。頭の中のアイデアをまとめるのに役立つツールで、1960年代に考案されてからずっとビジネスマンや学習者の方に多く利用されてきました。この記事では、その「マインドマップ」の効果や目的、初心者でもできる書き方などについて詳しく説明していき、さらに「マインドマップ」をオンラインで使えるおすすめのツールを紹介いたします。
1. マインドマップとは?その定義や目的を解説
最初に、「マインドマップとは何か」について基本的なことから説明してまいります。マインドマップの定義と目的について確認しましょう。
- 定義
マインドマップの定義は、実は明確なものはなく、それぞれの書籍やメディアごとにその定義の表現が異なっています。もし一言で簡潔に言い表すとすると「頭の中の考えをメインの話題から放射状に書き出して発想を広げていく方法」となるのではないでしょうか。
- 目的
マインドマップを使う主な目的は、自分の考えをマインドマップに書き出すことで、その考えを整理することができます。また、マインドマップを使うと頭脳が活発になり新しい考えを発想することが可能になるとされています。その上、情報をまとめたり新たな知識を覚えたりできるため、新たなアイデアの創出にもつながります。
2. マインドマップを使うメリット
続いて、マインドマップを使うとどんな利点があるかについて確認していきましょう。マインドマップがとても便利で有益なのかがおわかりいただけるかと思います。
2.1. アイデアを発想しやすく網羅的に考えられる
マインドマップは書くスペースの制限を受けず、非常に広大なスペースを用意すれば、自由に書き出していけます。ここ最近は、紙よりもマインドマップツールが主流のため、無限大とも言えるスペースを使って書き出せるわけです。
つまり、いくらでもアイデアを引き出して書くことが可能で、頭の中を網羅的に書き表すことができます。
2.2. アイデアを視覚的に表現でき、記憶に残りやすい
マインドマップは、たくさんのアイデアをただ羅列するのではなく、放射状に書き出していきます。そのため、通常の文書よりもより視覚的に考えを整理でき、書き出す順番も気にしなくて良いため気軽にまとめられます。さらに、書き出した内容の再理解も視覚的に捉えることが可能なため、記憶に残りやすいというメリットもあります。
2.3. テンプレートを使えば手軽に始められる
マインドマップは初めて手書きで作るには若干ハードルが高く、どのように書き始めればいいのか躊躇してしまいがちです。しかし、現在主流のマインドマップツールであればテンプレートが豊富に揃っていることが多いため、初心者でも気軽に使い始められます。そのため、アイデアをまとめられずに困っている、と思ったらすぐに使い始められるメリットがあります。
2.4. 様々な使い道があり応用が利く
マインドマップはビジネスだけで使用するわけではありません。他にも、生活的な場面・学習などの場面などでも活用が可能です。また、例えばアイデアをまとめたり、新しい考えを洗い出したり、何らかの計画を立てたり、色々なことに活用できるというメリットがあります。
3. 初心者でも簡単!マインドマップの書き方
ここからは、実際にマインドマップを書く方法を確認していきます。比較的自由に書けるマインドマップにも、書き方にはある一定のルールがあるのです。そのルールもふまえて書き方を覚えましょう。
3.1. マインドマップを書く手順
早速マインドマップを書く方法を紹介していきます。順を追って書き方を確認していきましょう。全部で4つのステップです。
- ステップ1: 中心のテーマを決める
最初にマインドマップを書いていく広大なスペースの中央に、中心となる主なテーマを大きく書き出します。なお、この主なテーマの事を「中心トピック」と呼ぶことがあります。
- ステップ2: メインとなるトピックを中心トピックの周りに置く
続いて、中心トピックの周辺に関連するアイデアを書き出します。その時に放射状に書き出していくのがポイントとなります。そして、中心トピックと書き出した関連のアイデアを線で繋ぎます。
なお、中心トピックに関連するアイデアを「メイントピック」、トピック同士をつなぐ線を「ブランチ」と呼んだりします。
- ステップ3: メイントピックの関連キーワードを書き出す
ステップ2で書き出したメイントピックに関連するアイデアを、そのトピックからブランチを延ばした先に書き出していきます。さらにそのアイデアに関連した次のトピックを書き出す、ということを繰り返してアイデアがまとまるまで増やしていきます。
なお、トピックに関連したアイデアを「サブトピック」と呼びます。
- ステップ4: トピックやブランチの書式を装飾する
最後に、ここまで書き出してきたトピックやブランチを、区別が容易につくように図形でビジュアル的に装飾していきます。さらに、写真・イラスト・アイコンなどを適宜加えることで印象に残りやすくなります。
3.2. マインドマップの書き方のコツや注意すべきポイント
次に、マインドマップの書き方のコツやいくつか守らなければならない注意点について確認します。これらのポイントを守ってマインドマップを書いていくことで、マインドマップの効果をより得られるようになります。
- 中心トピックは必ず最初にスペースの中央に書く
- 横長のスペースを確保することでブランチを延ばしやすくなる
- トピックを書き出すときはできるだけ1つの単語で書き表す
- トピック同士を曲線のブランチでつなぎ、放射状に書き出していく
- 色や図形で強調して、記憶に残りやすくする
4.おすすめの無料マインドマップツールboardmix
最後に、マインドマップをオンライン上で作成できるおすすめのツールを紹介いたします。そのツールというのは、無料での利用が可能な、新しいマインドマップツールである「boardmix」です。
4.1. Boardmixはブラウザで使えるマインドマップツール
「boardmix」は、まだリリースされて間もない、新しいオンラインホワイトボードツールです。リアルのホワイトボードを利用しているような感覚で使える便利ツールで、しかも無料で利用できます。
メインの使い方は広大なスペースに自由に文字を書き込んだり付箋を貼り付けたりすることですが、図形などのテンプレートが豊富に揃っているので、今回紹介しているマインドマップなどの様々なフレームワークを作成するのにも適しています。
また、複数人による同時編集もでき、コメントやチャット機能もあるため、コラボレーションツールとしても活用できます。チームでアイデアを出し合ってマインドマップを完成させるというのに使っても良いでしょう。
4.2. 他のマインドマップツールと比較したときの良いところ
マインドマップを作成できるツールは様々ありますが、その中でもboardmixが優れているところもまた様々あります。
- スペースを気にせずに使える
- 無料で使える
- ブラウザから使える
- マインドマップのテンプレートを使える
5. まとめ
今回はマインドマップについて解説してまいりました。使ったことがないという方がまだまだ多いとは思いますが、頭の中のアイデアを整理するのに大変重宝するツールです。
「考えをまとめるのに時間がかかって仕方がない!」という方は、一度マインドマップで整理してみてはいかがでしょうか。その際にboardmixがとても役立ちます。ぜひ使ってみてください。