特性要因図(フィッシュボーン図)とは問題解決を行う際に使用される代表的なフレームワークです。
この記事では特性要因図(フィッシュボーン図)を作成する時の基本的なルールやコツを解説していくと共に、現代のビジネスシーンでも一般化してきたオンライン会議やリモートワークで特性要因図(フィッシュボーン図)の作成に役立つ無料ツールをご紹介していきます。
1. 特性要因図(フィッシュボーン図)とは?
特性要因図(フィッシュボーン図)とは、QC(品質管理)を高める目的として、使用される手法のひとつです。
もともとは工場の生産ラインなどで使用されていましたが、応用を利かせてさまざまなビジネスシーンで活用されています。JIS(日本産業規格)において、品質保証行為の一部をなすもので、部品やシステムが決められた要求を満たしていることを、前もって確認するための行為と定義されています。
特性要因図(フィッシュボーン図)の他にはパレート図やグラフ、ヒストグラムなどが一般的です。ここでは特性要因図(フィッシュボーン図)の作り方やコツを解説していきます。
1.1 まずは結果から原因を追究
特性要因図(フィッシュボーン図)を作成する時の基本ルールは、まずゴールから逆算して原因を特定していく手法ということです。目的を達成させるための解決方法を模索するためのフレームワークとは逆の手順を辿ることが特徴的です。
特性要因図(フィッシュボーン図)を深く理解するにはまず特性と要因という言葉が重要になります。この特性は結果を示しており、図を描くときの一番端に配置されます。特性=結果と覚えておきましょう。次に要因とは特性から引き延ばした目的を引き起こす原因や理由などを指します。
そこから更にミクロの問題点を探していき、最終的に特性を引き起こしている要因を見つけ出すというのが特性要因図(フィッシュボーン図)を作成する流れとなります。
・特性要因図(フィッシュボーン図)における4mとは?
特性要因図(フィッシュボーン図)を作成する時の要因には4mという法則があります。4mとはMan (人)、Machine (機械・設備)、Method (方法)、Material (材料)のことを指しています。それぞれの頭文字を取って4mと表現されています。各カテゴリーに含まれるものは何かを考えながら書き出すことが重要です。この4mはプロジェクトによって別の要因に置き換えることができますので、ビジネスシーンでの活用を可能としています。
・5m、6mを導入した方が良い事例
特性要因図の作成には最大で6mまで要因を広げることができます。Measurement…検査・測定、Management…マネジメントなど現代の複雑化するビジネスモデルの問題解決に役立てられます。このように特性要因図は解決するテーマによって、図の形が変化することが特徴的です。基本的なルールを抑えれば自由に作成することができることを覚えていきましょう。
1.2 特性要因図(フィッシュボーン図)のモデルは魚の骨
特性要因図は日本の化学工学者である石川馨が1956年に考案したフレームワークです。魚の骨図(フィッシュボーン・チャート)とも言われ、魚の体を支える土台となる骨をモチーフに原因解決を行うコンセプトを有しています。
・大骨・背骨・小骨の役割
特性要因図(フィッシュボーン図)はその形から文字通り魚の骨をモチーフにしています。魚の骨の大きさは特性(目的)を引き起こす原因をそれぞれの要素をマクロ・ミクロに分解して表現されています。
小骨・孫骨を精査することで、特性要因図の特性を解決する打開策のヒントとなっていることがあります。そのため特性要因図を作成する際には、限られた時間内でアイデアを絞り出すための質の高い議論が重要となってきます。
2. 特性要因図の無料作成ツールならboardmixがおすすめ
特性要因図を作る時は限られた時間で参加しているメンバーがアイデアを絞り出すことから始まります。オンライン上で特性要因図を作成しようとした場合、白熱する議論をツールが邪魔をしてしまってはもともこもありません。
今回ご紹介するboardmixはオンライン上で特性要因図を作成するにはピッタリのツールです。boardmixの特徴を3つに分けて解説していきます。
2.1 作成したテーマは即時共有
オンライン上で特性要因図を作成するには、ツールが特性要因図を作成するメンバーの手を煩わせてはいけません。これはツールのユーザビリティと同様に通信環境も含みます。オンライン上で共同作業を可能とするツールが抱えている特徴は、参加人数の増加によって動作に影響を与えるということです。参加メンバーとストレスのないコミュニケーションは快適な通信環境がなくては成立しないでしょう。
boardmixであれば最低限の通信環境下でも無制限にメンバーを集めて質の高い意見交換が可能です。そして、オンライン上で共同作業をするにあたり、クラウド上に作業スペースを設けていることがポイントです。作成したドキュメントは他のグループにも即共有ができます。
2.2 特性要因図(フィッシュボーン図)のテンプレートが豊富
boardmixは特性要因図(フィッシュボーン図)を作成するにあたり、豊富なテンプレートを使用することができます。マインドマップやフローチャートなどのテンプレートが標準仕様で搭載されています。また作業スペースには自由に作成できるホワイトボードが利用可能です。付箋や図、線など自由に使用できますので、特性要因図(フィッシュボーン図)の作成で困ることはないでしょう。
更に、boardmixではマウスの操作性を忠実に再現していることから、パソコン操作に詳しくない人でも抵抗なく利用することのできるユーザビリティを重視したツールとなっています。
2.3 無料で無制限
オンライン完結のホワイトボードツールは数多く存在します。質の高い特性要因図(フィッシュボーン図)を作成するには機能面が優れたツールを使用する必要があります。
一般的な無料ツールは有料版の体験版としてリリースされています。例えばオンライン上で共同作業に強みを持つfigmaのホワイトボードツールfigjamの無料プランは、保有できるプロジェクト数に制限があるため、個人利用の域を出ないでしょう。無料プランのあるオンラインホワイトボードツールには制限が多く、誰でも利用可能なプラットフォームを提供していることが少ない特徴があります。
boardmixはすべてのテンプレートの利用、参加メンバー、保有プロジェクト数など完全無制限で利用が可能です。気軽に利用可能な数少ないオンラインホワイトボードツールと言えるでしょう。
まとめ
特性要因図(フィッシュボーン図)は問題解決を行う上で、理論的に分析を行うことのできるフレームワークです。オンライン会議やリモートワークで作成する時には、使用するツールによって作成できる特性要因図(フィッシュボーン図)のクオリティに大きな差がでることを忘れてはいけません。boardmixは無料で無制限に利用することができるユーザビリティに優れたツールです。これからのビジネスシーンで活躍することは間違いでなさそうです。