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あおい
あおい

投稿日 Sep 24, 2024, 更新日 Sep 24, 2024

自社の強みや課題を見つけだし、経営戦略を考えることは大切です。置かれている環境や競合他者の状況など、市場で勝ち残っていくために分析する力が必要となります。

そこで本記事では、経営戦略を立てる際に役立つ、ファイブフォース分析の内容や参考事例などについて解説していきます。ファイブフォース分析を活用できれば、今まで以上に効果的なマーケティングをおこなうことが可能です。ぜひ、参考にしてみてください。

1. ファイブフォース分析とは

ビジネス戦略フレームワーク

ファイブフォース分析(Porter's Five Forces Analysis)とは、米国の経済学者マイケル・ポーターが1980年に提唱した、企業が競争環境を分析するためのフレームワークです。競争力の強さを評価することを目的としており、このフレームワークにより、組織が競争力を維持し、改善するための戦略を立てることができます。

ファイブフォース分析では、企業が必要とする情報を把握するために、市場のサプライヤー、競合他社、潜在顧客、潜在競合他社、および潜在競合他社が提供するサービスを検討することが可能です。これらの情報をもとに、競争力の強さを評価し、組織の競争力を向上させるための戦略を構築することができます。

2. ファイブフォース分析の目的

ファイブフォース分析の目的は、競争優位に立つための分析をおこなうことです。自社の売上の脅威となる5つの競争要因を分析し、対策を打っていきます。

ファイブフォース分析では、マーケティング担当だけではなく、経営陣も交えた戦略設計を構築すると良いです。一見すると、難しく感じますが、5つの競争ポイントを押さえて分析をおこなえば、誰でも簡単におこなうことができます。ファイブフォース分析は、マーケティング市場において、とても重要な役割を担っています。

3. ファイブフォースの5つの競争要因

ファイブフォース分析とは

ファイブフォース分析では5つの競争要因を分析していきます。5つの競争要因を分析することで、自社の置かれている状況や競合他社の状況を把握することが可能です。以下に1つずつ、詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

3.1 競合他社の脅威

業界内にある、競合他社の脅威を分析していきます。主に分析する項目は以下のとおりです。

  • 競合他社の数
  • 市場シェア
  • 売上
  • 商品・サービス

例えば、携帯電話の場合、「どのようなプランを設定しているか」「サポート体制はどのようになっているか」など、分析をおこなっていきます。この場合、料金体制やサポート体制から自社と比較し、勝てる部分をアピールして乗り換え戦略を構築していきます。

3.2 新規参入の脅威

新規参入の脅威とは、新たな企業が参入しやすいか、リスクに関する分析をおこないます。主に分析する項目としては以下のとおりです。

  • 設備投資
  • 人材投資
  • 材料コスト
  • 市場見込み

参入障壁が低くなれば、新規参入が増加し、競争率が高くなります。そのため、競争率が高くなることで、低価格での商品・サービス販売が求められます。

3.3 代替品の脅威

代替品の脅威とは、自社の商品・サービスに代わるものがないか、分析していきます。業種や業界を問わずに発生する脅威であり、幅広く分析することが必要です。

例えば、販売を主力としている商品・サービスに対して、月額制のサブスクリプションを他社が打ち出している場合、定額制を希望するユーザーは全て他社に乗り換えられてしまいます。そのため、他社がどのような代替品を打ち出しているのか、しっかりと分析することが必要になります。

3.4 売り手の競争力

売り手の交渉力とは、自社に対して商品を売る企業を指し、仕入れ先の分析をおこなっていきます。仕入れ先が多くなれば、売り手の交渉力が強くなり、原価が高くなる恐れがあります。

例えば、パン屋で考えた場合、原材料や店舗賃料、設備維持費など、売り手の競争力が強いです。しかし、ソフトウェア販売の場合、掛かる仕入れコストが少なく、売り手の競争力が弱いと言えます。売り手の競争力が弱くなるほど、ビジネスが成長する可能性が高いです。

3.5 買い手の交渉力

買い手の交渉力とは、自社の商品・サービスを購入する顧客について分析する項目です。

例えば、競合が多く一般的にどこでも入手可能なものであれば、値下げのリスクが伴います。しかし、特許や独占市場であれば、値下げをする必要がなく、買い手の交渉力が低いと言えます。買い手の交渉力が低くなれば、自社の商品・サービスに対する脅威を軽減することが可能です。

4. ファイブフォースの大企業の参考事例

ファイブフォース分析の事例

ファイブフォース分析の大企業の事例を紹介していきます。実際に事例を参考にすることで、ファイブフォース分析の正しいやり方を知ることが可能です。

【ユニクロのファイブフォース分析の事例】

項目 内容
競合他社の脅威 国内外に多くのアパレルブランドがあり、業界内の競合他社の脅威は強い
新規参入者の脅威 製造や流通など、設備投資やノウハウが必要なため新規参入の脅威は弱い
代替品の脅威 サブスクリプション形式の衣類レンタルサービスなどが登場し、今後代替品の脅威が強まるリスクがある
売り手の交渉力 選択できる仕入先の数が多く、売り手の交渉力は弱い
買い手の交渉力 低価格な商品を求める消費者が多く、競合他社も多いため買い手の交渉力は強い

 【スターバックスのファイブフォース分析の事例】

項目 内容
競合他社の脅威 タリーズやドトールなど、業界内の競合他社の脅威は強い
新規参入者の脅威 他の飲食店がコーヒーやデザートに注力するなど、新規参入の脅威が強まるリスクがある
代替品の脅威 コンビニのコーヒーなど、代替品の脅威は強い
売り手の交渉力 原料の仕入れ先は数が多く売り手の交渉力は弱いものの、好条件の土地や店舗については売り手の交渉力が強い
買い手の交渉力 コーヒーを購入できる店の選択肢は多く、買い手の交渉力は強い

上記の表は、ファイブフォース分析を大企業でおこなった場合の事例になります。ファイブフォース分析をおこなう際の参考にしてください。

5. ファイブフォース分析無料ツール(テンプレートあり)

ファイブフォース分析が簡単にできる無料ツールを紹介していきます。一から表や図を作成すると、時間やコストが掛かってしまうため、ツールを活用することで効率的に分析をおこなうことが可能です。

5.1 Boardmix

ファイブフォース分析が簡単にできるツールとして、boardmixを活用すると良いです。

ファイブフォース分析の無料ツール

boardmixでは、分析に役立つ機能をいくつも実装しており、あなたのビジネスを強力にサポートしてくれます。特徴をまとめると以下のとおりです。

  • 無料で始められる
  • 他のツールとの互換性が高い
  • オンライン上で全て完結する
  • オンライン会議で活用できる

boardmixは、無料で始められるだけではなく、多くの特徴と機能を備えています。ビジネスの加速化をさせたい方は、以下に紹介する機能性を参考にして、ぜひ活用してみてください。

5.2 Boardmix機能性

boardmixは、多くの機能を実装していきます。いくつものツールを使わなくともboardmix1つで多くのことが実現可能です。

機能性をまとめると以下のとおりです。

  • 多彩なテンプレートがある
  • 多彩なアイコンがある
  • 各種ファイルでエクスポートが可能
  • チュートリアル解説
  • 直感的な操作が可能

例えば、boardmixでは、以下のようなファイブフォース分析のテンプレートを使うことができます。

ファイブフォース分析のフレームワーク

上記のテンプレートは、何も加工していない初期の状態です。テンプレート内に必要な情報やデータを入力するだけで、ファイブフォース分析が完成します。boardmixを活用すれば、誰でも簡単に作成することが可能です。

boardmixを無料で利用 矢印

まとめ

ファイブフォース分析について、紹介をしていきました。ファイブフォース分析を活用すれば、競合分析を正確におこなえ、自社の強みや弱みを徹底分析することが可能です。

本記事で紹介したboardmixを活用すれば、さらにあなたのビジネスを強力にサポートしてくれます。ファイブフォース分析を活用して、自社の強みや弱みを分析し、ぜひ売上拡大につなげてみてはいかがでしょうか。

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