友達と一緒に絵を描く時間って、意外と特別なものです。ひとりで黙々と描くのとは違って、隣で「それいいね」「こっちの色の方が合うかも」なんてやり取りをしながら進めていくと、絵そのものよりもその過程が楽しくなってきます。オンラインで離れていても、画面越しに同じキャンバスを共有できるツールがあれば、遠く離れた友達とも気軽にお絵描きの時間を楽しめます。
この記事では、友達と一緒にお絵描きができるサイトやアプリを5つ紹介しながら、それぞれの特徴や料金、向いている使い方を整理してみました。後半では、共同編集機能を備えたホワイトボードツール Boardmix でのお絵描き方法も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
友達と一緒にお絵描きできるサイト・アプリ
1. ibisPaint

イラストを描く人なら一度は名前を聞いたことがあるであろう定番アプリです。運営元は東証グロース市場に上場している株式会社アイビスで、世界200以上の国と地域で使われている、日本発のお絵描きアプリとしては世界的にもかなり大きな存在です。
このアプリの面白いところは、何も設定しなくても絵を描いている過程が自動的にタイムラプス動画として記録される点です。完成した作品だけでなく「どうやって描いたか」を友達と共有できるので、SNSに投稿してお互いの描き方を見せ合ったり、「お題」を決めて描き比べたりする楽しみ方が定着しています。ブラシの種類も非常に豊富で、公式の説明によれば47,000種類以上のブラシと27,000点以上の素材が用意されており、無料アプリとしてはかなりの規模です。定規機能やコマ割りツールも揃っているので、イラストだけでなく簡単な漫画制作にも対応できます。
料金は基本無料で、広告を消したい場合は買い切りの有料版(1,500円前後)、クラウド保存やベクターレイヤーなどの高度な機能まで使いたい場合はプレミアム会員(月額300円、年額3,000円)を選ぶ形になります。手軽に始めたい人にはうってつけですが、リアルタイムで同じキャンバスに二人同時に描き込むような「共同編集」機能は用意されていないので、あくまで「描いたものやプロセスを見せ合う」楽しみ方がメインになる点は覚えておくとよいでしょう。
2. Canva Draw

Canvaはロゴやポスター、SNS投稿画像などを作る定番のデザインツールとして知られていますが、実は手描きイラスト用のDrawツールも搭載されています。テンプレートや素材の豊富さはCanvaならではで、絵を描くのが苦手な人でも既存の素材を組み合わせながら作品を仕上げられるのが強みです。無料プランでもテンプレートは220万点以上、素材も470万点以上が用意されているので、まずは無料の範囲で試してみるのもよいでしょう。
チームメンバーを招待して同じデザインをリアルタイムで編集できる共同作業機能もあり、友達を招待してわいわい作業するのにも向いています。料金はCanva Proが月払いで月額1,180円、年払いなら年額8,300円(月換算で691円ほど)です。年払いの方が5,000円以上お得になる計算なので、長く使うつもりなら年払いを選ぶ人が多いようです。ただし本格的なお絵描きツールというよりはデザインツールという性格が強いので、繊細な線画やペイント作業をじっくりしたい人にはやや物足りなく感じる場面もあるかもしれません。
3. CLIP STUDIO PAINT

漫画やイラスト制作の現場でプロも愛用している定番ソフトです。ブラシの描き心地や機能の豊富さは他の追随を許さないレベルで、パース定規や3D素材、アニメーション機能まで搭載されており、ペン入れから仕上げまで一通りの作業をこのソフト一本で完結できます。友達と一緒に作業する場合は、画面共有をしながらオンライン通話をつないでリアルタイムで進捗を見せ合う、という使い方が一般的です。
料金体系は少し複雑で、買い切り版(PROが6,400円、EXが26,900円)のほか、月額プラン(PRO480円、EX980円)や年額プラン(PRO3,000円、EX8,300円)も選べます。PC中心に長く使うなら買い切り版、iPadなどのモバイル端末で短期間だけ使うなら月額プランが向いている、というのが一般的な選び方です。初めて使う人向けに最大3ヶ月無料になるキャンペーンも用意されているので、まずは試してから決めるのがおすすめです。機能は充実していますが、その分だけ操作を覚えるまでに少し時間がかかるという声もよく聞きます。
4. MediBang Paint

日本発の会社が開発しているイラスト・漫画制作ソフトで、150以上の国で1億ダウンロードを突破している定番ツールのひとつです。何といっても嬉しいのが「チーム制作」機能で、友達や仲間を招待して同じクラウドプロジェクトを共有しながら作業を進められます。線画担当、色塗り担当、トーン担当というふうにパーツごとに役割を分けて漫画のページを仕上げたり、作業中のページに直接コメントを残せる「キャンバスアノテーション」機能を使って連絡を取り合ったりできるので、共同制作のしやすさは今回紹介する中でも特に際立っています。無料アカウントでもチームは3つまで作成でき、プレミアム会員になると作成できるチーム数は無制限になります。
基本機能はすべて無料で使えて、広告非表示やクラウド容量の拡張、有料ブラシ・素材の使い放題などを求める場合はMediBang Premiumに加入する形になります。料金は月額330円、年払いなら年額2,480円と、他のツールと比べても始めやすい価格設定です。クラウド保存を使う際にはインターネット接続が必要になる点と、無料版には広告が表示される点は事前に知っておくとよいでしょう。
5. wbo(Whiteboard.fi)などの無料オンラインホワイトボード
会員登録すら不要で、URLを発行してそれを友達に送るだけですぐに一緒に描き始められる、というシンプルさが魅力の無料ホワイトボードサービスです。凝った絵を描くというよりは、電話やビデオ通話をしながら「ちょっとここに描いてみて」と気軽に使うのに向いています。

複雑な色塗りや高度な編集機能は期待できませんが、その分動作が軽くて誰でもすぐに使い始められるのが強みです。友達とちょっとした落書きやアイデア出しを楽しみたいときの選択肢として覚えておくと便利です。
5つのツールの比較まとめ
| ツール名 | 得意なこと | リアルタイム共同編集 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| ibisPaint | 個人制作+SNS共有 | なし(作品の見せ合いのみ) | 無料〜年額3,000円 |
| Canva Draw | デザイン寄りの作業 | あり | 無料〜年額8,300円 |
| CLIP STUDIO PAINT | 本格的な作画・漫画制作 | なし(画面共有で代替) | 無料体験〜買い切り26,900円 |
| MediBang Paint | チームでの共同制作 | あり(チーム機能) | 無料〜年額2,480円 |
| 無料ホワイトボード | 気軽な落書き・アイデア出し | あり | 完全無料 |
こうして並べてみると、SNS投稿を意識した個人制作ならibisPaint、デザイン寄りの作業ならCanva Draw、本格的な作画ならCLIP STUDIO PAINT、チームでの共同制作ならMediBang Paint、そして気軽な落書きなら無料ホワイトボード、という具合に、目的に合わせて選ぶのがポイントだとわかります。「友達とリアルタイムで同じキャンバスに描き込みたい」という条件だけで絞るなら、Canva DrawかMediBang Paint、あるいは次に紹介するBoardmixが候補になってきます。
Boardmixで友達と一緒に絵を描く方法
ここまで紹介してきたツールは、どちらかというと「絵を描くこと」そのものに特化したソフトでした。一方でBoardmixは、ホワイトボード型の共同作業ツールとして、お絵描きも含めたアイデア共有全般に使える点が特徴です。会議のメモ書きから簡単なイラスト、フローチャートまで、ひとつのキャンバスの中で自由に組み合わせられます。

操作はシンプルで、画面左側のメニューからブラシツール(ショートカットキーはP)を選ぶだけで、すぐに描き始められます。ペンの種類も複数用意されているので、細い線でイラストを描いたり、太めのマーカーでラフなスケッチを描いたりと、用途に合わせて使い分けられます。

友達を招待する際は、招待リンクを送るだけでOKです。招待された友達が今どの画面を見ていて、何を描いているのかがリアルタイムでわかるので、「あ、そこ塗ってる途中なんだ」といったやり取りが自然にできます。コメント機能やチャット、ビデオ通話も画面内から直接使えるので、わざわざ別のアプリを立ち上げてビデオ通話をつなぐ必要もありません。作業の合間に軽く雑談しながら進められるのは、離れた場所にいる友達と絵を描くうえで地味に嬉しいポイントです。
もうひとつ面白いのが、AIによる画像生成機能です。「こんな雰囲気の絵を描きたいけど、構図が思いつかない」というときに、キーワードやテーマを入力するとAIが参考になるイメージを生成してくれます。これをたたき台にしてラフを描き始めれば、白紙のキャンバスを前にして手が止まってしまう、なんてこともぐっと減るはずです。

Boardmixはクラウド上で動作するので、パソコンでもスマホでも同じデータにアクセスできますし、複数人での同時編集にもきちんと対応しています。お絵描きだけでなく、プロジェクトの進捗管理やブレインストーミング、業務フローの整理など、仕事寄りの使い方まで幅広くカバーしているのも特徴のひとつです。友達との趣味の時間だけでなく、チームでのアイデア出しにもそのまま活用できる懐の深さがあります。
よくある質問
Q. 完全無料で友達と一緒に絵を描けるツールはありますか?
はい。wboなどの無料オンラインホワイトボードや、Boardmixの無料プランを使えば、費用をかけずに友達を招待して一緒に描き始められます。凝った作品作りよりも「気軽に一緒に落書きしたい」という目的であれば、無料の範囲でも十分楽しめます。
Q. スマホだけでも共同作業はできますか?
MediBang PaintとCanva Drawはスマホアプリでもチーム機能・共同編集機能が使えるので、パソコンを持っていなくても問題ありません。ibisPaintやCLIP STUDIO PAINTはスマホでも快適に描けますが、リアルタイムの共同編集ではなく、画面共有や作品の共有がメインになる点は事前に把握しておくとよいでしょう。
Q. 漫画を友達と分担して描きたい場合はどれがおすすめですか?
線画・色塗り・トーンといった作業を分担したいなら、チーム制作機能が充実しているMediBang Paintが向いています。よりハイクオリティな作品を目指すなら、CLIP STUDIO PAINTで画面共有をしながら分担作業を進める方法もあります。
まとめ
友達と一緒に絵を描くという時間は、単なる作業ではなく、お互いの発想や感覚を共有する小さなコミュニケーションの積み重ねです。今回紹介したibisPaint、Canva Draw、CLIP STUDIO PAINT、MediBang Paint、無料ホワイトボードのそれぞれに違った強みがあり、Boardmixのようなオールインワン型のツールを使えば、お絵描きから雑談、アイデア出しまでひとつの画面で完結させることもできます。
まずは気になったツールをひとつ試しに開いてみて、友達を誘ってみることから始めてみてください。道具はあくまできっかけにすぎませんが、良いきっかけがあれば、友達との時間はもっと自然に、もっと楽しくなっていくはずです。