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あおい
あおい

投稿日 2024年9月24日, 更新日 2026年10月2日

システム構成図には用途別に様々な形式があります。コミュニケーション図では、システムに関わるオブジェクトや役割をリンクでつなぎ、その間で交わされるメッセージを表します。オブジェクト間のやり取りを、より詳細に表現したいと考えたことはないでしょうか。

UML図を共有して検討するときは、参加者、リンク、メッセージの順番を区別すると、実装前に認識の違いを見つけやすくなります。

本記事では、そんなオブジェクト間の動きをわかりやすく視覚化したシステム構成図、コミュニケーション図の意味、構成要素や作成方法について解説します。

複雑な構成をよりわかりやすくして、また共通認識のすれ違いを無くすためにも、ぜひ活用してみてください。

コミュニケーション図とは

1. コミュニケーション図とは?

コミュニケーション図 (旧: コラボレーション図)とは、形式的にはシーケンス図と共通する点が多く見られます。コミュニケーション図はオブジェクト間の関係性をより重要視した図となります。シーケンス内のメッセージを用いてオブジェクト同士が関連付けられ、どのような接続がされているかを記述するシステム図です。

2. UMLコミュニケーション図

UMLとは「Unified Modeling Language」の略語で、「統一モデリング言語」とも呼ばれています。システムの構造などを設計する際に、システム図を用いることで視覚による解釈が可能となり、よりわかりやすく表現できます。

しかし、図の描き方が人によって異なったり規則性がなければ、見る者によっては逆に混乱してしまう可能性があります。そのため標準規格として作られた図の記法(モデリング言語)があり、その名をUMLと言います。UMLコミュニケーション図では、システム構成に関するオブジェクト間の相互作用やオブジェクト同士で取り交わされる情報を表示します。過去のUMLでは別の表記が用いられ、コラボレーション図と呼ばれていましたが用途は同じです。

コミュニケーション図は相互作用図の一種です。システムの動作や流れ、振る舞いなどを視覚により把握し検討することが可能になります。コミュニケーション図の視覚的な特徴は、システム構成の基本的なアイテムをオブジェクトとして表し、オブジェクト間で受け渡される流れをメッセージで表せることです。 矢印はメッセージの向きを示します。

コミュニケーション図では、配置だけでは時間順を読み取れません。リンクのそばに「1: 登録を要求」「1.1: 入力を検証」のようなメッセージ番号を付けて、順序や入れ子の呼び出しを表します。draw.ioのコミュニケーション図ガイドも、メッセージの順序番号を付ける記法を説明しています。

コミュニケーション図のメリット

2.1 コミュニケーション図とシーケンス図の違い

コミュニケーション図とシーケンス図が扱う情報は同じです。しかし、シーケンス図がオブジェクトの流れる時間と順序を重視しているのに対し、コミュニケーション図はアプリケーション内のオブジェクトの交わすメッセージに重点が置かれています。

コミュニケーション図は参加者同士のつながりと、そのリンク上を流れるメッセージを読み取りやすい配置で示します。シーケンス図はメッセージの前後関係を縦方向に表します。どちらも相互作用をモデル化する図であり、プロジェクトの日程表や作業スケジュールを作るための図ではありません。

2.2 コミュニケーション図の構成要素 

コミュニケーション図を作成する上で、主に必要となる3つの構成要素をご紹介します。

  • 1.オブジェクト

図に置く参加者は、相互作用に関わるオブジェクトや役割を表します。例えば「登録画面」「顧客管理」「データベース」です。「売上向上」のような業務目標そのものをオブジェクトとして置くわけではありません。UMLでは参加者をライフラインとして表現します。

何かしらのメソッドを取り扱う場合、クライアント(必要とする側)は、メソッドをサプライヤー(保有する側)に要求するためにメッセージを送ります。一方で、サプライヤー側は必要とされるメソッドを提供するためにクライアントからメッセージを受け取ります。

このようにメソッドを必要とするクライアントと提供するサプライヤー、送信者と受信者という真逆のポジションも同様にオブジェクトとして表示できます。

  • 2.リンク

リンクはオブジェクト同士を線でつなぎ、つないだオブジェクト間の関係性を示したものです。リンクは2つのオブジェクトが互いにメッセージを送信可能であることを表し、シーケンス図とコミュニケーション図を判別する要素となります。

オブジェクトがメッセージを自らに送ることも可能で、その場合はループを示すアイコンを使用します。

*ループ例

コミュニケーション図におけるループの例

  • 3.メッセージ

コミュニケーション図の最大の特徴とも言えます。コミュニケーション図におけるメッセージは、矢印を用いてクライアントからサプライヤーへ向けて表示します。メッセージには下記のような種類があります。

* 同期メッセージ

同期メッセージは、送信者がメッセージを送信した後、継続のための応答を待つ必要が有ります。同期メッセージは、先を塗りつぶした直線の矢印記号で表します。

コミュニケーション図における矢印の記号

* 非同期メッセージ

非同期メッセージは、送信者が応答を待たない一方的なメッセージです。非同期メッセージは、先が分かれた(矢尻のような形をした)直線の矢印で表します。

コミュニケーション図の記号

* 応答メッセージ

応答メッセージは送信されたメッセージに対する返答を表します。応答メッセージは非同期メッセージと同型の先端部を持った点線で表します。

コミュニケーション図の点線記号

2.3 コミュニケーション図の具体例

それでは実際のコミュニケーション図の例を見てみましょう。下記の図は、顧客が自分の情報をお店やサービスなどに登録する際の流れを表しています。

コミュニケーション図の具体例

例えば顧客から登録画面へ「1: 登録情報を送信」、登録画面から顧客管理へ「1.1: 登録を要求」、顧客管理からデータベースへ「1.1.1: 顧客情報を保存」と記入します。番号はこの例での順序を示します。同じリンクに複数のメッセージがある場合も、番号と矢印の向きをそれぞれ明示すれば、何がどの順で起きるかを追えます。

3. boardmixでコミュニケーション図を作成する方法

コミュニケーション図の作成ツール

上記で紹介したコミュニケーション図の例を、boardmixという無料ホワイトボードで実際に作成してみましょう。

  • 1.登録し新たなホワイトボード作成後、必要なオブジェクトを配置し、ラインで繋げます。

コミュニケーション図の作成手順1

  • 2.オブジェクト内に必要な情報を記入します。

情報はシンプルなほうが、情報共有において認識の齟齬を防ぐ事ができるでしょう。

コミュニケーション図の作成手順2

オブジェクト間のやり取りを矢印、順序番号、メッセージで表記し、より詳細に表現することでコミュニケーション図が完成します。メッセージはオブジェクトと同様に、長くならないよう簡潔に表記しましょう。

3.1 UMLコミュニケーション図の作成お勧めツール

UMLの作図はエクセルなどでも可能です。しかし初めて作図を行う場合、簡易的なシステム図であっても戸惑うことは多いでしょう。初心者にとっても、こだわりを持った図を作成したい中級者・上級者にとっても、専用ツールの使用が望ましく、また効率的で効果的であることは間違いありません。

利用するツールとしてお勧めなのが、上記でも使用したboardmixです。

3.2 無料オンラインホワイトボードboardmix

boardmixはクラウドを利用し、リアルタイムでの情報共有・共同作業が可能なツールです。多彩なテンプレートがあり、コミュニケーション図のみならず様々な状況に合わせて、効果的なシステム図を作成できます。

リアルタイムで共有が可能なため、オンライン会議などでも大活躍してくれるでしょう。基本無料で使用できるため、「とりあえず挑戦してみたい」という方でも安心して始められます。

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まとめ

正確な情報の共有はビジネスに限らず、多くのシチュエーションで必要不可欠となっています。システム図においてもその重要性は変わらず、シンプルであることが理想です。また、同時により適切な表現方法が求められるでしょう。

今回紹介したコミュニケーション図を利用することで、より正確でスピーディーな情報の視覚化と共有が可能となります。シンプルかつわかりやすい構成図作成を目指して、コミュニケーション図を活用してみて下さい。

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