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あおい
あおい

投稿日 Jul 27, 2026, 更新日 Jul 28, 2026

情報を整理したり、勉強した内容を頭の中で組み立て直したりするとき、多くの人が図やチャートを使います。なかでもよく比較されるのが「ツリー図」と「コンセプトマップ」の2つです。見た目が似ているせいか、「結局どっちを使えばいいの?」と迷う方も少なくありません。

この記事では、この2つの図解手法がそれぞれどんな特徴を持っているのか、そしてどんな場面で使い分けるとよいのかを、できるだけ具体的な例を交えながら解説していきます。最後には、実際にツリー図やコンセプトマップを作るときに役立つツール Boardmix の使い方もご紹介します。

なお、本記事で扱う「ツリー図」は、会社の組織図や意思決定の分岐を表すフローチャートのことではありません。ここで説明するのは、情報を階層構造でまとめて要約するための図解手法で、「シノプティックテーブル」や「階層図」と呼ばれることもあります。似た名前の図がいくつもあって紛らわしいのですが、この記事を読み終わる頃には、それぞれの違いがはっきりするはずです。

ツリー図とコンセプトマップ

ツリー図とは

ツリー図は、情報を上から下へ、大きな括りから細かい項目へと段階的に整理していく図解の手法です。もともとは教育の現場で、生徒が学んだ内容を覚えやすく整理するために生まれたと言われています。日本の学校でも、先生が黒板に「テーマ→大項目→小項目」という形で書き出す場面を見たことがある方は多いのではないでしょうか。あれも広い意味ではツリー図の一種です。

使われる場面は教育に限りません。ビジネスの現場でも、大量の情報を短時間で整理したいときや、業務の手順をわかりやすく可視化したいとき、あるいはプロジェクトの全体像を組み立てるときなどに活用されています。会議の資料作成や、新入社員向けのマニュアル整備といった業務でも、意外と出番の多い図解手法です。

情報を「木の枝」のようなイメージで広げていくため、どこに何が属しているのかが一目でわかるのが最大の強みです。複雑な内容でも、階層をたどっていけば全体の構造が自然と頭に入ってくる、という感覚を持っている方も多いでしょう。

ツリー図とは

ツリー図の主な特徴

ツリー図には、いくつか共通する特徴があります。ここで簡単に整理しておきましょう。

  • 階層構造になっている:一番上に大きなテーマや概念があり、そこから下に向かって、より具体的な内容が枝分かれしていきます。上から下に読んでいくだけで、全体から詳細への流れが自然につかめます。
  • 枝分かれとインデントで関連づける:関連する項目同士は、線やインデント(字下げ)によってグループ化されます。どの項目がどの上位項目に属しているのかが、視覚的にすぐわかるようになっています。
  • 短い言葉でまとめる:長い文章ではなく、キーワードや短いフレーズで表現するのが基本です。だらだらと書き込むよりも、要点だけを抜き出したほうが後から見返しやすくなります。
  • 項目同士のつながりが見える:それぞれの項目がどう関連しているのか、上位・下位の関係を含めて把握しやすいのも特徴です。
  • 記憶に残りやすい:情報を視覚的に、かつ整理された形で見せることで、内容の理解と暗記がしやすくなります。テスト前の復習ノートとして使われることが多いのも、このためです。

コンセプトマップとは

一方のコンセプトマップは、複数の概念を線でつなぎ、その線に「関係を説明する言葉」を添えることで、概念同士のつながりをネットワークのように表現する図です。この手法は、アメリカの教育学者ジョセフ・ノヴァック氏が1970年代に提唱したもので、もともとは学習理論の研究から生まれました。

コンセプトマップの一番の持ち味は、概念と概念の間にある「関係性」そのものを見える化できる点にあります。たとえば「植物」と「光合成」という2つの概念があったとして、その間を「行う」という言葉でつなげば、「植物は光合成を行う」という一文(これを専門的には「命題」と呼びます)が図の中に組み込まれることになります。こうした命題をいくつも積み重ねていくことで、テーマ全体の知識構造が浮かび上がってくるわけです。

複雑な理論やアイデアを理解しようとしている学生にとって、コンセプトマップは特に頼りになる存在です。また、ブレインストーミングの場面や、プロジェクトの企画段階で「いろいろな要素がどう絡み合っているか」を整理したいときにも重宝します。

コンセプトマップとは

コンセプトマップの主な特徴

コンセプトマップにも、いくつかの共通する特徴があります。

  • 概念(ノード)が中心になる:図に出てくるひとつひとつの言葉や考え方が「概念」として扱われ、それらの関係性に焦点が当てられます。
  • リンクワードでつながりを示す:概念同士をつなぐ線には、「引き起こす」「含む」「必要とする」といった動詞やフレーズが添えられます。この一言があることで、単に線でつながっているだけでは伝わらない「どういう関係なのか」が明確になります。
  • 階層はあるが、かなり柔軟:ツリー図と同じように、上のほうに大きな概念、下のほうに具体的な概念を配置することが多いのですが、あくまで目安であって、厳密なルールではありません。
  • 命題の集まりとして成り立つ:先ほど触れたように、2つの概念とそれをつなぐ言葉が合わさって「命題」という一つの意味のまとまりを作ります。コンセプトマップは、この命題がいくつも集まってできています。
  • 決まった形がない:ツリー図のように上から下へという決まりごとがなく、概念同士を自由に、時には斜めや横方向にもつなげられます。この自由度の高さが、複雑な関係性を表現するのに向いている理由です。

ツリー図とコンセプトマップの違い

ここまでの説明で、なんとなく違いが見えてきたかもしれませんが、あらためて整理してみましょう。両者の違いは、大きく4つの観点から見ることができます。

観点ツリー図コンセプトマップ
構造階層的で直線的な流れ柔軟で多方向に広がる構造
関係の種類主に上下関係(全体と部分)あらゆる関係性(交差・並列も含む)
情報の複雑さシンプル〜中程度の情報向き複雑に絡み合った情報にも対応できる
主な活用分野教育、業務資料の整理、執筆前の構成づくり心理学、情報科学、UX設計など非線形的な思考が必要な分野

まず構造の面では、ツリー図が「上から下へ」という一方向の流れを持つのに対して、コンセプトマップはどの方向にも概念を広げていける自由な構造になっています。次に、関係性の種類についてです。ツリー図が扱うのは基本的に「これはあれの一部である」という上下の関係だけですが、コンセプトマップは並列関係や、離れた場所にある概念同士をつなぐクロスリンクなど、もっと多様な関係を表現できます。

情報の複雑さという点でも違いがあります。ツリー図は、情報をシンプルに整理したいときに向いていて、あまりに複雑な内容を詰め込もうとすると、かえって図が見づらくなってしまいます。その点コンセプトマップは、構造そのものが柔軟なので、要素同士が入り組んだテーマでも対応しやすいという特徴があります。

活用される分野にも傾向の違いがあります。ツリー図は、教育現場での学習ノートや、企業での業務資料・組織構造の整理といった、比較的なじみのある場面でよく使われます。一方コンセプトマップは、心理学や情報科学、最近ではUXデザインの現場など、複数の要素が非線形に絡み合う分野で選ばれることが多いようです。

どちらを使うべきか:ユースケース別解説

理屈がわかったところで、実際にどう使い分ければいいのか、具体的な場面で考えてみましょう。

ツリー図が向いているケース

たとえば資格試験の勉強をしていて、覚えるべき情報量が多く、どこから手をつけていいかわからないというとき。こうした場面ではツリー図がとても役に立ちます。テーマを大項目・中項目・小項目に分けて整理していけば、頭の中がすっきり整理され、暗記もしやすくなります。

ビジネスの現場でも、たとえば社内の業務プロセスをまとめた資料を作るときや、組織の構造を新入社員にわかりやすく説明したいときなど、階層的に情報を見せたい場面ではツリー図が適しています。また、レポートやブログ記事を書く前に、まず内容の骨組みをツリー図で整理してから執筆を始める、という使い方をしている人も少なくありません。

コンセプトマップが向いているケース

一方で、たとえば大学の授業でいくつもの理論を学んでいて、それぞれの理論がどう関係し合っているのかを理解したいとき。こういう場合には、コンセプトマップのほうが力を発揮します。単純な上下関係では表しきれない、複雑に絡み合った要素同士のつながりを見える化できるからです。

プロジェクトの企画段階で、複数の要素が互いに影響し合う全体像をつかみたいときも同様です。たとえば新しいサービスを企画する際、「ユーザーのニーズ」「競合の動き」「社内のリソース」といった要素がどう関わり合っているかを整理したいときには、コンセプトマップが向いています。ブレインストーミングの会議で、出てきたアイデア同士のつながりをその場で可視化していく、という使い方をしているチームもよく見かけます。

つまり、目の前の情報を「分解して整理したい」ならツリー図、情報の「関係性そのものを探りたい」ならコンセプトマップ、というのが基本的な使い分けの目安になります。どちらが優れているという話ではなく、目的に応じて適した道具を選ぶことが大切です。

ツリー図とコンセプトマップが向いているケース

効果的なツリー図・コンセプトマップの作成ツール:Boardmix

ここまで理屈を説明してきましたが、実際に手を動かしてみないとピンとこない、という方も多いと思います。そこでおすすめしたいのが、オンラインホワイトボードツールのBoardmixです。

Boardmixは、教育関係者から学生、ビジネスパーソンまで幅広く使われているツールで、ツリー図とコンセプトマップのどちらも簡単に作成できます。操作がシンプルなので、図解ツールを初めて使う方でも迷わず扱えるのが特徴です。

色やフォント、図形の形などを自由にカスタマイズできるので、見た目を整えるだけでなく、重要な部分を強調したり、見やすいレイアウトに調整したりすることもできます。また、リアルタイムでの共同編集機能も備えているため、チームで一つの図を一緒に作り上げていく、といった使い方にも向いています。会議の場で参加者それぞれが意見を出しながら、その場でコンセプトマップを組み立てていく、というような使い方も可能です。

boardmix

実際の作成手順は、次のような流れになります。

  1. 図の種類を選ぶ:

    ツリー図とコンセプトマップ、どちらを作りたいかを決めて、それに合ったテンプレートを選択します。

  2. 概念(キーワード)を入力する:

    テキスト編集機能を使って、図に入れたい主要な概念やキーワードを追加していきます。

  3. 関係性を定義する:

    線や矢印を使って、概念同士のつながりを設定します。ツリー図の場合は主に上下の階層関係を、コンセプトマップの場合はさまざまな種類の関係を線でつないでいきます。

  4. デザインを整える:

    色、図形の形、文字の大きさなどをカスタマイズして、見やすく仕上げていきます。

  5. メンバーを招待する:

    チームで作業している場合は、共同編集者を招待して、リアルタイムで一緒に図を仕上げることができます。

  6. 保存して共有する:

    完成した図は、PDFやPNGなど複数の形式で保存でき、そのまま他のメンバーと共有することも可能です。

まとめ

ツリー図とコンセプトマップは、どちらも情報を整理し、頭の中を可視化するための優れた図解手法です。ただ、その構造や得意分野には明確な違いがあります。情報を大きな括りから細かい項目へと段階的に整理したいならツリー図、複数の概念がどう関係し合っているのかを探りたいならコンセプトマップ、というのが基本的な選び方の指針になります。

試験勉強のノート作りでも、複雑な理論の理解でも、あるいはビジネスの企画づくりでも、目的に合った図解手法を選ぶことで、情報の整理は驚くほどスムーズになります。ぜひ今回紹介した Boardmix のテンプレートを使って、自分に合った図を実際に作ってみてください。

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